鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第183回】 日々数字を見る習慣

2011年07月02日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はクライアントでのコンサルティングが終了した後、仙台に移動し、
夜に前前職時代の先輩と食事をしていました。

学生時代、世の中や働くということをナメきっていた私に、
厳しいことを言わないのに正しく軌道修正をして下さった、
本当にお世話になった先輩です。

お客様との接し方や、失敗したときの対応方法、
うまく仕事が進まないときのモノの考え方などを
本当にいろいろ教えて下さいました。

今の自分になる上で、本当にたくさんの素晴らしい上司や先輩、友人の影響がありましたが、
その中でもかなり大きな影響を受けた先輩の一人です。

とは言っても、いつも会うと下ネタばかり話あっているのですが・・・(笑)。

思えば、起業してからプライベートで家族以外の人と食事をしていなかったのと、
地震の後、仙台で宿泊することをしていなかった、ということで、
いきなり先輩に電話をして、食事をお誘いしたのです。

この先輩と会うと、昔を思い出せるのです。

昨日のブログでも書きましたが、毎日数字をチェックする、という習慣は、
実は前前職時代の習慣でもあるのです。

朝、新人は会社に出社したら、事務所のゴミを全て回収し、
その後、営業所ごとの数字を毎日出すのです。

得意先別の売上数字、商品群ごとの売上数字を毎日出して、
自分が担当しているお客様以外の売上の数字も頭に自然と入れるのです。

この数字を毎日チェックしていると、いろんなことに気づくようになります。

「あれ、なんでこのお客様、今月こんなに売上が爆発してるの?」
「このお客様、思いっきり売上が下がってるわ・・・。他社に入られてるのかな?」

ただ数字を出していただけの若手もいますが、
私は細かな数字もいろいろ見ながら、
明らかにイレギュラーな数字を出している得意先を担当している先輩に、

「何で今月、このお客様はこんなに売れているんですか?何を先輩はしたんですか?」

などと、根掘り葉掘り突っ込んで訊いていました。

こうして先輩の仕事の進め方や得意先への個々の攻略の仕方を教えていただいてました。

さらに、月の10日、20日、と売上予測を出し、月末は1日単位で数字を詰められ、
1万円単位でお客様に何か買っていただけるものはないかを上司と検討するのです。

業界トップの会社でしたが、毎月月末には泥臭いことを全員でやっていたのです。
(今は知りませんが・・・)

そしてそういう自分達の都合でお客様に無理なお願いをするのが嫌だった私は、
月の10日頃には当月の数字の達成の見通しを立て、
それ以降は翌月の仕事をやるようになっていったのです。

上司の矛先は、当然ながら未達の営業マンに行きますので、
私自身は月末もかなり風当たりが弱くなるようになりました。

思えば、このお客様に無理なお願いをしなければならない、という社風が、
先を見て仕事をする、今の自分のベースをつくってくれたように思います。

いずれにしても、数字に対する執念が自分自身に身についたのは、
若い頃勤めた会社のおかげだなぁ、と昨日先輩と話をしていて改めて思ったのでした。

数字に貪欲になりましょう!
コメント
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