鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第204回】 自己評価がズレていると・・・

2011年07月23日 | 住宅コンサルタントとして
「ウチが建てる家は、本当に良い家だ」
「あそこ(=他社)が建てる家とウチの家は、全然違いますよ!」

と、とても自分達が建てさせていただいている家に自信を持っている会社があります。

その会社が本当に良い家を建てていて、お客様にその良さがしっかり伝わっていればいいのですが、
残念ながら消費者の目に、その会社の建てる家があまり評価されていないケースがあります。

その原因の大半は、自社の家を自分達が過大評価しているだけ、ということが多いです。

自分の設計はイケている。
自分の経験、建築知識は、誰にも負けない。

こうした自信をメチャクチャ持っている割に、受注がそれほど伸びていない。
お客様と商談しても、成約出来ない。
その原因は、自社の家がそれほど評価されていないということなのだと思います。

そして、「あそこは大したことない」と言っていた会社の方が、全然受注が伸びていたりするのです。
これは、まさしく自己評価がお客様の評価と大きなズレがあることを露呈しています。

「ウチは、お客様満足度が高いですよ!」
「ウチは、OBを大切にしてますよ!」

と、自信満々にいう住宅会社があったりします。

しかしながら、OBさんや協力業者さんから全く紹介が無かったりするのです。

そもそも、紹介が発生しないということは、本当の意味でお客様に満足していただいていない、
ということを意味しているのですが、その重大さに気づいていなかったりします。

自分達はOBさんや業者さんを大切にしていると思っているのに、
実はOBさんや業者さんから応援されていないし、場合によっては非常に評価が悪かったりするのです。

自己評価がズレているのは、99.9%トップの感性の問題です。

ワンマン経営者で、そのトップの感性がズレている場合、救いようがありません。

やはり、会社のトップは謙虚でなければなりません。

「まだまだ、お客様に満足していただくためにやるべきことがある」
「もっといい家をご提供できるように、まだまだ勉強しなければならない」

皆さんの会社はこういうスタンスですか?
コメント
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