鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第207回】 おもてなしの心

2011年07月26日 | 住宅コンサルタントとして
こうした内容をブログで書くと、誤解される方もいるかもしれませんが、
とても大切なことなので書くことにします。

今、売り手側が発信する情報に、お客様は胡散臭さを感じる時代です。

ほとんどのお客様は、自分達が家を建てようと思うと、
新聞に入っているチラシや家に投函されているチラシを見て、
そこに書かれてある内容を100%鵜呑みにしません。

必ず、自分の周囲の信頼できる友人・親戚に相談しているのです。
その周囲の方から、「あの会社はいいよ!」という評判を耳にして
はじめて来場という流れになるケースが多いのです。

ということは、何が大切かといえば、今建設中のお客様、お引渡し済のお客様から
「あの会社は良い家を建てるし、誠実な対応をしてくれるよ!あったかい会社だよ!」
という話を周囲の方にしてもらえるくらい、ご満足いただくことと、
エリア内にOB様の数を増やしていく、ということなのです。

ですから、エリア内で圧倒的な実績があり、OB施主様がいい噂をしてくれているビルダーは、
本当にたくさんのお客様がご来場してくれるようになるのです。

特に、地方都市で地域内の人のつながりが深いエリアであれば、
こうした現象は顕著に出ます。

では、エリア内で実績が少ない会社はどうすることも出来ないのか、というと
そうではありません。

そうしたケースでは、OB様はもちろんのこと、自社に出入りしてくれる業者さん、
それから経営者の友人等が広告塔になり、いい噂をしてくれるようにしなければなりません。

過去、住宅の実績がそれほど無いのに、
お付き合いが始まって急激に伸びているクライアントが数社ありますが、
こうしたクライアントの社長に共通しているのは、
車に乗って地域を走っていると、いろんな方から声を掛けられたり、
また声を掛けられているということなのです。

そして、こういうクライアントのトップは、本当におもてなし好きです。

例えば、私が泊りがけでお伺いした際は、
お忙しい中、時間を空けて下さり、お食事にお付き合いいただけます。

もう、5年以上も泊りがけでお伺いしているエリアのクライアントがいますが、
毎回、夜はお時間を取って下さって、お食事に付き合っていただける社長もいます。

普段は日帰りが基本なエリアのクライアントなのですが、
「たまには、泊りがけで来て下さいね!」
と声を掛けて下さる会社もたくさんいます。

私のような若輩者にでも、こうしたお言葉をトップが自然に掛けて下さる会社というのは、
基本的に人を大切にする会社だと思いますし、
トップがおもてなし好き、人に喜んでもらうのが好きな会社だと思います。

もちろん、いろんな出入りの業者さんたちにも、同じスタンスなのでしょう。

しかしながら、お客様にはこうしたおもてなしの対応をそれなりのレベルでされるのですが、
自分がお客様の立場になる業者さんや他の出入りの業者さんたちだと
態度が変わる会社、もしくは経営者がいます。

「お金を払っているから当たり前」というわけではないのでしょうが、
親切さとかおもてなしの心が少なくなってしまうのです。

それが悪いわけではないのですが、
すべての人におもてなしの心をお持ちの経営者と、
お客様にだけしかおもてなしの心を出されない経営者とでは、
応援してくれる方の数が、圧倒的に差が出るのです。

お客様だけでなく、接する全ての方に喜んでいただくことが好きな会社、もしくは経営者。
こういう会社には、自然とたくさんの人が集まってきます。
そしてプラスの波動が出まくっているのです。

こういう空気感を持つ会社になりたいですね。
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