鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第193回】 魔法など存在しない

2011年07月12日 | 住宅コンサルタントとして
ご縁を頂戴しているクライアントの中で、
常にお客様で溢れ返っている会社があります。

クライアント以外でも、お客様が多数ご来場され、
その地域の方々にすごく必要とされている住宅会社・工務店が存在します。

クライアントのことしか分かりませんが、そういったお客様が自然と集まる会社だと
とにかく対応しなければいけない、もしくはこちらからお話をすれば
いつでも商談出来る見込み客が、多数いるのです。

OB様対象にバスツアーを企画すれば、1000名以上集まるクライアントがいます。
観光バス30台近くチャーターして、毎年実行されています。

新しいモデルハウスのオープン時に、OB施主様の70%以上が必ず来場する、
という、OB様と最高の近所付き合いをされているクライアントがいます。

「今、商談中のお客様を案内したいんですが、おじゃましてもいいですか・・・?」

とOB様に電話しても、

「いつでもいいですよ!」

とOKを出して下さるOB施主様ばかりの会社が、現に存在するのです。

おそらく私がご縁を頂戴しているクライアント以外にも、地元の支持を集めている住宅会社は
どこも似たような現象だと思います。

一言で言えば、お客様や地域に愛されているのです。

こういう状態になれば、見込み客がいない、ということで頭を悩ませることはなくなるのですが、
全国の99%以上の住宅会社は、こういう環境をつくることが出来ません。

こういう状況をつくるのに、必要なものは何なのか?

画期的なノウハウがあると思っている方がいるかもしれませんが、
そんなノウハウはありません。

「たまたま、そういう地域性なんだよ」と地域性が原因だと思う方がいるかもしれませんが、
地域性はほとんど関係がありません。

「お客様を集めたり、OB様の協力を得るために、何かメリットを与えているに違いない」
と思う方がいるかもしれませんが、そもそもOB施主様とメリットあるお付き合い、なんて
発想はしていないのです。

人様とお付き合いするのに、「メリットがあるから・・・」「メリットがないから・・・」
なんていう考えは、あまりにも寂しいと思います。

「良くしてもらったから・・・」「あの人を応援したいから・・・」「あの人が好きだから・・・」
ということで、ある人のために動く人はたくさん存在すると思います。
少なくとも、私はそういう考え方ですし、
深いお付き合いをさせていただいているクライアントの経営者もそういう考え方だと思います。

こうした環境を全てのクライアントでつくっていただければいいなぁ、と思っているのですが、
こうした環境をつくれる会社とつくれない会社に明確に分かれます。

現時点でそうなれていない会社が、こうした環境をつくれるようになるために、
必要なことはただ1つなのです。

それは、一体何だと思いますか?
コメント
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