鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第341回】 数字の分析から、今何をすべきかを知る

2011年12月07日 | 住宅コンサルタントとして
私はクライアントの成長につれ、
契約に至るまでの細かな数値を録っていただくよう、
お願いするコンサルタントです。

結果だけでなく、結果に至るまでの「プロセスの数字」を分析すれば、
自分達の課題が非常に見えやすくなるためです。

昨日、とあるクライアントでそのプロセス数字の分析を分析したのですが、
長年やり続けると、本当に参考になるたくさんの発見があります。

このクライアントは、複数店舗展開している会社なのですが、
昨年までは「全店合同イベント」をやっていました。

ところが、今期から各店単独でスタートしたのです。

その方が、「お客様がご来場していただける」という、各店の店長の判断によるものです。

しかしながら、結果を見ると、昨年と比較して、来場がやはり落ちていました。

更に、各店で広告を作成するようになってから、あるポイント訴求が弱くなっている、
ということも分かっておりました。

現場で数字の責任を持つ人に、マーケティングも担当してもらうと、
どうしても目先発想になりがちで、中長期的なブランドをつくっていく情報発信の意識が欠けるのです。

その部分に対し、昨日は私なりの意見をぶつけさせていただきました。

昨日、いろんなお話が出来たのは、
このクライアントがプロセスの数字を何年も録り続けてくれているからです。

前年同月と比較してどうか、前年累計と比較してどうか、ということが
瞬時に分かるので、次の一手を打つためのアイデアがすぐに出てきます。

こうして、企業は軌道修正をしていくのです。

しかしながら、結果しか録っていない会社は、
ただ業績が上がった、下がったということしか分かりません。

そした下がった時には、「もっと頑張れ!」という、ど素人発言しか出来なくなるのです。

結果だけではなく、プロセスの数字を録り続けることは、とても大切です。
特に、複数店舗展開をしている会社、スタッフの人数が多い会社にとって、
これは絶対にやっておかなくてはなりません。

後は、数字の分析の仕方、目のつけ方も大切です。

データは、ただの数字の羅列でしかないので、
それの分析の仕方、目のつけ方までマスターして、はじめて価値があるのです。

皆さんの会社では、プロセスの数値化が出来ているでしょうか?
また、その分析の仕方もマスターしていますか?
コメント
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