鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第343回】 話を聴く態度

2011年12月09日 | 住宅コンサルタントとして
長年1つの仕事をしている人は、2つの考え方に分かれると思います。

1つは、

「俺は長年、この仕事をやって、ほぼ全てのことを分かっている」

という考えを持っている人。

もう1つは、

「長年、この仕事をやっているけれど、本当に奥が深い仕事だ。
もっと勉強しなければならないし、自分自身が知らないこともたくさんある」

と考える人。

個人的には、前者の人は自信過剰だと思いますし、後者の人は謙虚な人だと思います。

私自身、このお仕事を通じて、
本当にたくさんの方々にいろんなことをお伝えさせていただく機会がありますが、
自信過剰な人は、見ていてすぐに分かります。

普遍的なこと、本質的なお話をした際に、
顔に「そんなの、分かってるよ!」と書いてあるんです。

そして、本当に自分の知らない部分の情報やノウハウだけを求めているのですが、
そうした話をした時だけ一所懸命メモを取ったりするのです。

で、それ以外の話のときは、携帯をいじったり、i-padをいじったりしているのです。

でも、話をしている側は、実は全て分かっているんですね。
で、そうした人には、実はお伝えする立場の人も、気分が乗りません。

相手の気分を悪くさせている、ということに、本人は気づいていないのです。

結局、相手のことを理解する気持ちや、相手の立場で物事を考えることが出来ていないのです。
自分本位なのですね。

お客様の前では、いい顔をするのかもしれませんが、結局それはお客様にもばれていたりします。
そしてそういう人は、紹介が異常に少なかったりするのです。

私が感じるに、超一流の人は、本当に謙虚です。
超一流の人こそ、ほぼすべてのことが分かっているのにも関わらず、
本質的な話をしても、とても気持ちの良い反応をして下さいます。

だから話す方も、ついついおまけで準備をしている以上の情報もお伝えしてしまったりするのです。

1.5流や2流の人は、まずはそういう超一流の姿勢を見習うことから始めなくてはなりません。

皆さんは、人の話を聴く態度が、ちゃんと出来ていますか?
話す人を不快にさせるような行動や態度をとっていませんか?
コメント
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