鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第359回】 なぜ、車が日本で売れないか?

2011年12月25日 | 住宅コンサルタントとして
パリ到着2日目。

時差ボケが若干あるようで、現地時間の朝5時前には目が覚め、
朝7時前にホテルを出て、徘徊している鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

昨日は朝からパリを象徴する凱旋門まで歩いていき、
そこからシャンゼリゼ通を徘徊していました。

パリの日の出は、朝8時過ぎなので、夜明け前の凱旋門を通ったのですが、
まあ夜明け前の凱旋門は、とてもキレイでした。



その後、エッフェル塔にのぼり、エッフェル塔からのパリの景色を見ていたのですが、
見事に設計されているパリの街並は、本当に美しいです。
ずっと見ていても飽きません。

道路にしても、街路樹にしても、本当に人が意識して設計し、出来た街だなぁと感じます。
私が住んでいる滋賀県大津市なんて、道路にしても街並にしても、
計画なく適当に出来上がった感がとてもしてしまいます。






人口も少ないのに道は大渋滞。
そして琵琶湖沿いの一部の道路こそ、キレイにしてますが、
メインの国道1号線と国道161号線なんて、まあひどいものです。

都市としての価値は比較できないほど、大きな差があります。

その後、昼はセーヌ川沿いの屋台で、
パニーニ(ホットサンドのようなもの)とホットドッグとホットワインをつまみ食い。
おいしかったなぁ。

しかし、朝からお昼過ぎまでおそらく10キロ近く歩いていたので、
ここでいったんホテルに戻って、お昼寝。
夕方から再び街へと出ました。

パリではこの時期、日が沈むのが早く、5時前にはもう真っ暗です。
そんな中、シャンゼリゼ通がライトアップされていて、とてもキレイでした。



さて、夕方再びシャンゼリゼ通を歩いていたのですが、
その中でひときわお客様が入っていたお店がありました。

それが、自動車メーカーのプジョーとメルセデスベンツのショールームです。

2店とも、ファッションショップのように、とにかく大勢の人が出入りしていました。
そして、車をバックにして皆さん写真を撮りまくっているわけです。





フランスでの車の見せ方は、とにかく車を車として見せているわけではありません。
ファッションアイテムの一部として見せているのです。

中にいるだけで、何だかワクワクしてきます。
そしてディスプレイの仕方も、色の使い方もとにかく普通の日本人の発想にはありません。

でも、こうしてたくさんの方が気軽に入ってくるショールームになっているのです。
更に各社共に、自社ブランドを浸透させる目的なのかは分かりませんが、
小物のアイテムを充実させ、それらをいろんな方が購入していました。

車のショールームが雑貨屋さん化しているわけです。

一方のトヨタのショールーム。
ここは、やはり日本人の発想でのディスプレイでした。

お客様の数は、プジョーの4分の1以下。
日本の車が売れない理由が、自分なりに分かったのでした。

売れない会社、お客様が足を運んで下さらない会社には、
それなりの理由があるのです。

その理由を知り、そこを改善していくことから、全ては始まるのです。

皆さんの会社では、原因分析をしっかりとおこなうことが出来ていますか?
コメント
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