鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2722回】 会社を変えられるのは、社長しかいない

2018年06月13日 | 住宅コンサルタントとして
業績が停滞していたり、社員さんがコロコロと入れ替わるスピードが早い会社には
ちゃんと原因があります。

勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負けなし

と、野村克也さんもおっしゃっておられますが、
業績が伸びなかったり、社員さんの定着率が悪いのには、原因が存在するのです。

会社の経営が順調では無い場合、戦略を変えれば結果が変わる、というレベルであれば、
すぐに結果は変わります。

しかしながら、業績が不調だったり社員さんの定着率が悪い会社の根本は、
組織に規律が無いため、指示したことが現場の最前線で守られなかったり、
社員さん同士が仲が悪く、社風が最悪というケースが少なくありません。

その場合、会社を変えなくてはならない。

戦略を構築し、その定着をはかる、というのは、コンサルタントでもできることですが、
会社の社風を変える、規律ある組織をつくるというのは、
経営者が本気になって全力で取り組まないと不可能なのです。

私がコンサルタントの限界を感じているのはまさにこの部分で、
正直、時代の流れにあった戦略を構築し、その浸透をはかるというのは、
会社を変えることに比べれば、比較にならないくらい簡単なのです。

経営者は、このことを理解していなくてはなりません。

最近読んだ、日本レーザーの代表取締役、近藤宣之氏の著書、

「ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み」

の中に、次のようことが書かれています。

会社は、「社員が仕事を通じて成長する場」であり、
会社の成長は社員の成長によって決まります。
だから社長は、「社員教育」を徹底して、社員の成長を促す必要があります。
「社員教育は、社長自身が時間を割いて行うのも」なので、
絶対に丸投げしてはいけません。
なぜなら、「こういう会社にしたい」「こういう社員になってほしい」という
「社長の思い」を浸透させることが、社員教育の本質だからです。
社員の成長意欲を引き出すには、社長の熱意が必要です。
「事業を興した重い」「引き継いだ思い」をしっかり伝えれば、社員もついてきます。

以上、本書からの引用。

まさしく、この通りだと思います。

社員教育の例えば礼儀作法、マナー、それから営業スキルなどは
外部講師に依頼して全く問題ないのですが、
社員さんの根本の部分、仕事に対する考え方、お客様に対する考え方、
働く仲間に対する考え方、どうなってほしいのか、などは
経営者が自ら行う以外、効果的な方法は無いと思います。

だから会社を変えられるのは、社長しかいないのです。

このことに気づき、覚悟を持って社員さんと共に学び、
伝えていく経営者が経営する企業が生き残っていくのです。
コメント
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