鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2712回】 新興勢力が次々と

2018年06月03日 | 住宅コンサルタントとして
数年前に市場を席巻していた住宅会社が、
いつの間にか垢抜けない家しかつくれなくなって、業績が伸び悩む、
という事例が多々、起こっています。

その一方で、新しい感性を持った、センス抜群の住宅会社が、
市場を一気に席巻している例もかなり耳にします。

今の20代、30代のお客様の中には、
本当に素晴らしいセンス、感度を持った方が増えてきていて、
住宅会社の設計やコーディネーター、営業のセンスでは対等な話ができないことも・・・。

だから我々は常にいろんなところに足を運び、
洗練された建物やお店を見まくって、
アイデアの引き出しにたくさんストックしておく必要があるのです。

昨日、数年前にあるエリアで非常に伸びていた会社と、
同じエリアでここ1~2年の間に一気に評判になった会社の建物を見てきました。

前者の建物は、細かな部分で工夫が足りず、残念な仕上がりでした。

「何でこの空間、デザインにカウンターを集成材で合わせるねん?」
「外構未完成の状態で見学会をやっても、価値下がるだけやん!」
「この空間にこの照明は無いよな!」

と心の中でツッコミまくっていましたし、
家内に至ってはスタッフさんの説明に眠ってしまうほど、退屈そうでした。

一方、新興勢力の会社の建物はというと、
窓や建具の収まり、完璧。
全体的に違和感を感じる色、素材なし。
もちろん、外観も素敵で外構は完璧。

そりゃ、この会社の方が支持されるよな、という感じでした。

家内も最後まで食いついて建物を見ていましたし・・・。

今、順調だからといって、研鑽を怠ると、すぐに新興勢力に追いつかれ、抜かれてしまう時代。

油断せず、常に学び続け、進化し続けたいものですね。
コメント
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