鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2739回】 組織の成長と共に、経営者の仕事が変わる

2018年06月30日 | 住宅コンサルタントとして
一昨日は、お付き合いが最も新しいクライアント様、
そして昨日は、お付き合いが2番目に新しいクライアント様にお伺いしておりました。

お付き合いが始まった当初から比べると、
現行のスタッフさんではこなしきれないくらいの受注棟数を確保されています。

3月が期首の会社ですが、今期はもう工程的に無理、
来期繰り越しも年間受注の30%強と、非常に受注は好調です。

このクライアント様の強みはデザイン力なので、今の時代にドンピシャ。
だからお付き合いがスタートした頃から、受注は今の3倍以上となりますよ、
とお伝えしていました。

住宅会社で良い家づくりをされている会社であれば、
正直、業績を高めることは難しくありません。

問題はその後なのです。

受注や集客数が上がってくると、
当然ながら仕事のやり方を変えて行かなくてはなりません。

スタッフが増えていくということは、
ある一定上の能力がある社員さんを採用する魅力をつくると同時に、
ある一定上の能力がある社員さんでも業務を回せるしくみをつくるということ。

例えば飲食店であれば、この調理方法、この出汁の取り方、この味付けは親方しかできない、
というやり方で業務を回していると、お店を大きくできないのです。

スタッフを増やすことができないのですね。

それなりのレベルの料理人であれば、できる調理方法、出汁の取り方、味付けを開発し、
料理のレベルを下げることなく、複数できる人を育てるために、
これまでのトップの個人技に頼ったやり方を変えて行く。

こうした発想をして、ある一定以上のレベルのスタッフであればできるしくみを開発する。

そしてそのしくみのもとで、一定の経験を積むことで、スタッフが育つ訳です。

組織の成長と共に、経営者の役割は変わっていきます。

超優秀なプレーヤーからしくみをつくる側に、
そして有能な人材を採用することなどが重要な仕事になってくるのです。

ここを理解できないと、会社は次のステージに行けないのです。

組織の成長と共にやるべき仕事が変わっていくのは、
経営者はもちろん、実は幹部スタッフも同じなのです。

だから自分がやるべき仕事は、ドンドン変わっていくと思っていた方が良いのです。
コメント
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