鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2731回】 グランプリ受賞者が売れない現実

2018年06月22日 | 住宅コンサルタントとして
本日の日経MJに「審査員特別賞が勝つ時代」という記事が掲載されていました。

美少女グランプリ、全日本国民的美少女コンテストなどのグランプリ受賞者よりも、
審査員特別賞を受賞した人の方が活躍しているそうなのです。

例えば米倉涼子さん、上戸彩さん、武井咲さんなど、非常に活躍されている女優さんは
コンテストで審査員特別賞、モデル部門賞などを受賞されていますが、グランプリでは無いのです。

これを同志社大学の太田教授は次のように解説されています。

グランプリは、多くの人によって、あらゆる角度から評価されているので、
角が取れ、どの部分から見ても既視感(既に見たことがある)のある人が選ばれる。
だから新規性、意外性がある人が選ばれないのではないか?

すなわち、万人受けするも、
それから以前似たようなものを見た、とお客様が感じる商品やサービスは
大化けする可能性が低い、ということなのですね。

今、ビールで売れまくっている、ヤッホーブルーイングの「水曜日の猫」というビールも、
開発前には親会社の社長、星野リゾート社長の星野佳路氏から大反対をされたそう。

その反対を押し切って発売したところ、売れ続けているそうです。


ここから何を感じるか?

多くの人が良いと思うもの、既に巷にあるものの中からしか判断できない、
歳の取ったオッサンではヒットは生み出せないということ。

常に感性を磨き続けること。
そのためにいろんなところに足を運び、いろんなものを見て、体感すること。

自分はそれをやり続けなければ、と感じました。

最近、行動範囲が狭く、行動もパターン化しているような気もするので、
そこを変えていこうと思います。
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