鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1872回】 配慮が足りない人

2016年02月15日 | 住宅コンサルタントとして
体調が悪く、咳を頻繁にしているのに、マスクすらしていない。
皆が静かにしているのに、大声で品の無い話をする。
携帯の写真のシャッター音は結構うるさいことを自覚せず、
音が漏れないような配慮をすることなしにバシャバシャ写真を撮りまくる。
駅の改札や空港の出入り口で団体で広がって通行人の邪魔をする。
パソコンのキーボードをすごい勢いで打つので音が響き渡っている。
LINEやメールを受信する度に、大きな音が鳴る。
着信音が非常に大きくて耳障り。

周囲への配慮ができない人が、日本人でもかなり多いです。

ちょっと残念ですよね・・・。

マナーの大切さを小さい頃から教えていない。
そしてマナーが悪い人がいても、周囲が注意すらしない。

感性が鋭い人は、自分がされて不愉快なことを人にしなくなるので、
マナーが自然と良くなっていくのですが、
感度の鈍い奴は、周囲から何も学べないので一向にマナーが良くなりません。

そして感度の悪さはビジネスにも思いっきり通じます。

自分の何がイケてないのか、自覚症状が無いために、
経験の中から自然に改善・改良していけないのです。

自分の意のままに、自分がやりたいようにするのが子ども。
周囲の方へ配慮した言動をするのが大人。

大人であれば、日々の様々なことから学び、気づき、
自分を改良していくことができるので、ビジネスもうまくいく。

配慮が足りない人にならないためにも、自分を客観視したいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1871回】 「良い家とは何か?」の価値観を持つ

2016年02月14日 | 住宅コンサルタントとして
自分が扱っている商品やサービスにおいて、
そこに対する自分なりの価値観をしっかりと持っておく必要があります。

単純な商品説明ではなく、価値観が必要なのです。

例えば、

「当社の家は外張り断熱で、しかもサッシも高性能なものを使っているので、
非常に断熱性能が高く、省エネです」

という説明は、単なる説明。

これではお客様の心を打ちません。

「こういう性能を有する家に住むことで、
真夏と真冬の快適さが劇的に変わります。
そしてご主人や奥様のご両親ともし、ご一緒に住むことになった際、
この脱衣室や浴室、トイレとリビングの温度差が少ないことが、
万が一のヒートショックを防ぐことになるんです。
家の大きさと価格だけで住宅会社を決める人が多いですが、
住んだ後、10年、20年先のことを考えて、
ご家族にとってトータルで何がベストかを
しっかりと考えた上で、どんな家を建てるのかを決めるべきだと思います」

と、もし高性能な家が自社の売りであるのなら、
これくらいのことは言えなくてはなりません。

住宅会社の営業マンや設計で言えば、良い家の基準とは何か?
保険の営業マンであれば、ベストな保険とは何か?
コンサルタントで言えば、良いコンサルティングとは何か?
シェフであれば、良い料理とは何か?

こうした価値観、判断基準を持つようにしたいものですね。
そのためには、どんなことが必要でしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1870回】 会議の目的は「決定」

2016年02月13日 | 住宅コンサルタントとして
会議をする目的は何か?

もうこれは明確で、「決定」することです。

何に取り組み、何を改善し、何を中止するのか?
その担当を誰にするのか?
どのレベルのクオリティーに仕上げるのか?
いつまでにやるのか?
予算はどれくらいか?

などなど、会社の様々な面をより良くするために決定することです。

しかしながら、会議で皆がいろんな意見を口頭だけでおこない、
更に話がいろんな話題にズレまくって、
結局座談会レベルで終わる会議が結構多いのではないか、と思います。

そういう会議は、ビジネス上、意味がありませんよね。

会議の目的は決定すること。
議長がその目的を忘れないで、何を決定するかをメンバーに意識させ、
具体的にやるべきことを決めることです。

決定無き会議など時間の無駄。

皆さんの会社の会議は、どんな感じですか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1869回】 経営者としてのいろんな方との付き合い方

2016年02月12日 | 住宅コンサルタントとして
中小企業の経営者であれば、ありとあらゆることをやれるようになっておかなくてはなりません。

営業も設計も現場管理もいざというときは自分がやらなければならない。
それから事務も経理も、いざというときは自分ができるようになっていなくてはならない。
更には対外的にいろんな方から好感を持っていただいたり、応援していただけるようになったりと
外交官的な役割も当然ながらやっていかなくてはならない。

中小企業なんて、所詮「経営者の人としての評価=会社のイメージ」となるのですから、
トップとして周囲の方と良好な関係を構築し、味方をたくさんつくっていく必要があります。

更にもっと言えば、何でも自分たちの力でやろう、なんていうのはおこがましい話で、
いろんな方のお力を借りながら、お客様の求めるレベルの商品やサービスを提供していこう、
という謙虚で前向きな気持ちが欠かせないと思うのです。

いろんな方が力を貸してもいい、と思って下さるようになるためには、
一回の接触の機会を逃さないで、
そこで圧倒的な良い印象を持っていただけるようにすることです。

昨日、とあるクライアント様にお昼にとても素敵なレストランに連れていっていただきました。

建物の外観、お庭のつくり込みを見て、次元の違いを感じました。
そしてお店に入ってスタッフさんに対し、
自分が率直に感じたことをお伝えし、
更にはそのお店の中で素晴らしいと感じた点を具体的にお伝えさせていただきました。

するとスタッフさんの対応も変わってくるのです。

おそらく、昨日お伺いしたレストランでは、私のことを覚えて下さったと思いますし、
次回、お伺いした際に

「わが社はこういった事業をやっているので、もしよろしければ、一度遊びに来られませんか?」
「わが社でイベントを開催する際に、こうしたことをお手伝いしていただけませんか?」
「わが社のパンフレットをもしよろしければ、置かせていただけませんか?」

ということを頼める感じになったかと思います。

ただでさえ感性が素晴らしく、客層が非常に良いレストランです。
こういうレストランとコラボしない手はありません。

偶然の出会いを太いご縁に変えていくためのやり方をクライアント様に見ていただけ、
少しでも参考になったとしたら、とてもうれしいです。

事業を立ち上げるとか、会社を経営していくということはとても難しいことです。

ただ、己の力や魅力の足りなさを知り、その不足分をいろんな方に支えていただくために、
感性が近い、いろんな方と仲良くなって、応援され、応援できる関係をつくっていく。

それができるのは、中小企業の場合、経営者だけなのです。

いろんな方との付き合い方を上手にしていきたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1868回】 読書感想文を書くことは、効果的

2016年02月11日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるクライアント様にお伺いしておりました。

このクライアント様におけるコンサルティングの目的は、
一般的な住宅会社様や建材店様のコンサルティングとは異なっているのです。

前回のコンサルティング時に、課題図書を2冊提示させていただき、
その課題図書を読み、あるフォーマットに沿って
感想や今後の自分の動きをまとめていただく、
ということを宿題として出させていただきました。

読書は非常に効果がある、ということは自分自身の経験で理解しているつもりですが、
これまでクライアント様に本を読むことを宿題としたことはありませんでした。

昨日、はじめてスタッフさんが何を感じ、
自らの行動をどうするのかを発表していただいたのですが、
結論から言うとメッチャ効果的やん!ということを実感できました。

これまでクライアント様のスタッフさんの自主性に委ねていた感があるのですが、
これは効果的なのでちょっと定期的に宿題とさせていただこうかな、と思いました。

この本の購入に関しては、スタッフさんが身銭を切って購入されていました。

こういうテーマを課した際、

「会社の経費じゃ、ダメなんですか・・・?」
「そんな俺たち、給料高くないし、お小遣い少ないし・・・」

みたいな発言をする会社、スタッフさんは、成長することは難しいでしょう。

学ぶのにお金がかかることや、自分に投資するという発想がないのですから・・・。

読書の良いところは、素晴らしい方の考え方や習慣、行動を学べること。

ただ、読んだだけでは効果は不十分で、
読んで学んだ内容の中から何か一つでも自分のモノにして、
自らの考え方や行動を変えることに価値があるのです。

クライアント様のスタッフさんは、このことを理解されたと思いますので、
また次回、お伺いするのが楽しみです。

本を読んで、学んでいきましょう!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1867回】 万が一の事故が起こった時にどう対応するか?

2016年02月10日 | 住宅コンサルタントとして
先日、日本で有数の某大手ホテルに宿泊しました。

仕事が終わってチェックインし、とにかく疲れていました。

部屋に入ってコートを掛け、荷物を置いてトイレに入りました。

そこで事件が起きたのです。
(お食事をしながら、このブログを見ている方は、ここで読むのをお止め下さい)

用を足して、ウォシュレットのスイッチを押した途端、
信じられないところから温水が噴き出しました。

その温水をよけようとして立ち上がったら、これまた悲惨な結果になりました。

トイレのドアや洗面所が水浸しになったのです。
もちろん、私が来ていた服もビショビショになりました。

すぐにフロントに電話して、現状を説明すると共に部屋を変えて欲しいとお願いしました。

フロントの方が来て、謝罪を受け、代わりの部屋を用意しますと説明を受けたのですが、
しばらく部屋で待つこととなりました。

そしてその日、空いていたスイートルームに案内していただいたのですが、
服をビショビショに濡らされたことに対しては謝罪と、

「通常、クリーニングに出すと1800円程度かかりますが、
今回、お部屋代から3100円、引かせていただきます」

という言葉が返ってきました。

私、個人的には、そもそも清掃のスタッフのチェック不足で
お客様の服をビショビショに濡らしてしまうという失態をしてしまって、
クリーニング代+αの値引きをすることで問題を解決しようとしているホテルの姿勢に、
正直、疑問を感じずにはいられませんでした。

こうした事態になって、お客様からお金を取るのか、ということに、衝撃を受けました。

私自身、そのホテルを何度も利用していますし、これからも利用するつもりでした。
ただ、もうこのホテルには宿泊することはありません。

今年の宿泊予定を全てキャンセルしました。
もう二度と、このホテルチェーンを利用することはありません。

担当者は3100円の損失でうまく顧客と話をつけた、とでも思っているのでしょう。。。

私がそのホテルの責任者なら、心から謝罪すると同時に、
宿泊代8100円を受け取らず、更に次回、もう一度来ていただけるようなアプローチを
お客様に対し、確実に行うと思います。

ミスは誰にでもあるもの。
ミスを減らす努力をすると同時に、
万が一のミスの場合、その挽回をしなくてはならないと思います。

お客様にご迷惑をかけてしまった時、
その対応の基準を決めておくと良いかもしれませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1866回】 ビジネスの基本を知らない人が、残念ながら多い

2016年02月09日 | 住宅コンサルタントとして
学校を卒業してから自分の能力を磨くことに取り組んでこなかった人は、
その楽した分のツケが必ず自分に跳ね返ってきます。

いろんなクライアント様で
社員さんの採用面接に立ち会わせていただく機会が多いのですが、
中途入社の社員さんに企業が何を期待しているのか、
そこを理解せずに応募してくる方が非常に多いのです。

未だに「単なる電話を取ったり、お茶を入れるだけで良いんでしょ!」
というノリで事務職に応募してくる女性がいたり、
パソコンすらロクに使えないで応募してくる人がいたり・・・。

ちょっと世の中をなめているというが、甘く考えすぎだよなぁ、と
感じざるを得ない人がビックリするほど多いです。

これが日本のぬるさの現状だなぁ、と個人的に思うのです。

中途入社してくるスタッフに会社も現場も求めているのは、
即戦力であり、今すぐ通用する人を求めているのです。

そこを理解せずに、「とりあえず入ってしまえば、後は何とかなる」的な
考え方で企業に応募してくる、自称社会人が多すぎなのです。

もう自分のことばかり考え、自分の権利ばかり主張し、
相手の立場で物事を考えられない人が、残念ながら多いですよね・・・。

社会に出て、ゼロから教育してもらえるだろう、
なんて甘い考えで採用してもらえるのは、
おそらく先進国では日本だけではないでしょうか?

世間知らずにならないためには、
社会人になってからも継続して学び続けることですし、
いろんな方からいろんなことを教えてもらい、
いろんな立場の人の考え方、価値観を知ることです。

それが大人なのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1865回】 次期経営者に必要な方

2016年02月08日 | 住宅コンサルタントとして
いろんなクライアント様で、
現経営者から次期経営者への継承のタイミングを迎えています。

大半の中小企業では、現経営者の息子さんに継がせることが多いですが、
次期経営者がそれなりの年齢になってくると、
社員さんもその人に対し、注意したり指摘したりしにくくなっているケースが多いんです。

明らかにそういう態度だと、社員さんから軽蔑されますよ、とか
そういう考え方だと誰もあなたについていこうと思いませんよ、
ということをされていても、どの社員さんも何も言わない。

言われないことを良いことに、次期経営者は経営者になる前から勘違いをしていく。

本来、誰よりも先に挨拶をしたり、
誰よりも先に出社して掃除をしたり、
誰よりも努力したり、
誰よりも謙虚でいなければならないのに、
周りが気を遣って何も言わないことを良いことに、
全て自分の都合の良いように解釈をする。

こういう状況になってはまずいのです。

最近、あるクライアント様の現経営者の息子さんに対し、
本気で叱っておられる役員さんがいました。

「そんなんだから、お前は気が利かないって言われんだよ!!!」
「お前がまずこうしないとダメだろう!!!」

もう、個人的に感激しました。
言いにくいことを言う。
最終的に社員さんが「ついていこう!」と思ってもらえる経営者にならなければ、
自社の危機になってしまう。

そのために、自分が嫌われようが、どう思われようが、関係ない。
そんな思いがビシビシ伝わってきました。

こういう番頭さんがおられる会社は、絶対に強くなります。

しかしながら、そういう会社は少ない、というの現実です。

私自身も、クライアント様の経営の継承に携わることが多いのですが、
次期経営者には本気でお付き合いをさせていただいているつもりです。

耳の痛いこと、腹立つことを言うこともありますが、
何がクライアント様の継承に関してベストなのか?
その一点を考えて、お手伝いをさせていただこうと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1864回】 平成13年の頃の資料

2016年02月07日 | 住宅コンサルタントとして
前々職時代、私は建材メーカーの営業マンでした。

入社1年未満で子会社の出向を命じられ、施工や施工管理をした後、
営業に戻してもらったから、新規開拓専門部隊に配属され、
とにかく自社と取引がほとんどない得意先を開拓することを命じられました。

新規開拓はやはり非常に難易度が高い。
というのも、それまで過去の先輩が何度もアタックして
それでも取引していただけなかったということですから、
簡単にはいかない訳です。

その新規開拓をする上で、当時、マニュアルを会社が作成してくれて、
それをベースに定期的に私たちの部署は研修を受けていました。

研修で学び、即地元に戻ってお客様に実践する。

実践した結果をまた皆で持ち寄って、いろんなノウハウを構築していきました。

昨年末、引っ越しのためにいろいろと荷物整理をしていたのですが、
なんと平成13年当時の営業マニュアルが出てきたんです!!!

思わず夢中になって読み返したのですが、今でも全く通用する内容でした。
とてもレベルが高いんですね。

20代の頃にレベルが高い環境で働くことができて、
いろんなことを学ばせていただいたことに改めて感謝ですね。

それにしても、あの当時のマニュアルを綺麗な状態で持っているのは、
おそらくほぼいないのではないか、と思います。

役に立つと感じたものは、捨てられないタイプなのですが、
その性格が今回は吉と出ました。

建材店様対象の研修で、このマニュアルをベースに、
また新しい内容を付加してリメイクさせていただこうと思います。

ご期待下さい!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1863回】 技術や能力が一流だとしても・・・

2016年02月06日 | 住宅コンサルタントとして
清原和博元プロ野球選手が覚せい剤の所持で逮捕されました。

非常に残念な事件です。

清原選手といえば、高校生の頃からスーパースターでしたし、
高卒プロ一年目で当時の黄金時代の西武ライオンズの4番打者をつとめ、
更には一年目から打率3割、30本塁打という、とてつもない成績を残しました。

才能だけで言えば、間違いなくトップクラスでしょう。

特に外角球のさばき方なんてのは超一流だったことを覚えています。

才能は間違いなく超一流。
しかしながら、プロでは打率・本塁打・打点という
打撃三部門での個人タイトルを取ることは無く、引退されました。

プロスポーツ選手でも、イチローさん、三浦知良さんなど、
ストイックに自分の技術を高め、体をケアされる方は長く活躍されます。
こういう方に共通するのは、技術や才能だけでなく、考え方も一流ということ。

技術や潜在能力がいかに高くとも、正しい考え方を有していないと長く活躍できない、
というのは、いろんなビジネスパーソンを見ていても感じます。

ビジネスはスポーツよりももっと長丁場。
長い間、お客様や働く仲間、社会に必要とされる人間であるために、
正しい心得をしっかりと持っておきたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1862回】 セルフチェック

2016年02月05日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様には、
10代、20代の新卒入社のスタッフさん、
それから入社2~3年目のスタッフさんが多々、おられます。

本当に皆さん素直で、目がキラキラしています。

個人的には自分の子どものような思いを持って、
いろんなことをお伝えしています。

何とか仕事で成果を出して、自信と経験を積んでいただきたい。
若い間に良い習慣を身につけていただき、人間的に成長していただきたい。
公私共に素晴らしい人生を歩んでいただきたい。

そんな気持ちを持って、研修をさせていただいております。
(かなりうざいかもしれません・・・)

私の場合、どうしても伝えたいことが多々あって、
伝えること優先の研修内容が多いのですが、
昨日はその部分を減らして、スタッフさん自身に自分のセールストークを
セルフチェックしていただく時間を増やしてみました。

具体的には、2人1組になり、一人が営業マン役、もう一人がお客様役をする。
テーマを設定して、営業マン役の方がセールストークをおこなう。
その本人の携帯をお客様役の方が借りて動画撮影をする。
お互いが営業マン、お客様の役を両方終わったところで
自分のセールストークを自分のスマホで確認する。

最初はみなさん、ちょっと恥ずかしそうでしたが、
実際に終わって自分のトークを自分でチェックすると、
いろんな発見があったようです。

「自分がイメージしているよりも、自分の声のトーンが低く、ちょっと暗い感じがする」
「口角が下がり気味で、お客様の印象が下がってしまう」
「話と話の間のつなぎの部分で、目線があちこちに移動し、挙動不審っぽい」
「あの~、とか、え~、とか、話の間にかなり多く発言しているので聞き苦しい」

などなど、皆さん、自分自身の問題点を理解していただけた様子。

自分の問題点を把握するからこそ、改善する意欲も湧くのです。

私自身も今の仕事に転職した10年前、
初めての講演の前に自分が作ったテキストに沿って講演し、
その音声を録音して聞いてみて、あまりの自分の話の下手さに
衝撃を受けた記憶があります。

講演の上手な先輩の音声を聞きまくり、
上手な方の良いところを取り入れ、
それをまた音声で録音し、自らセルフチェックする。
こうしたことを繰り返し、かなり話術が上達して、講演もうまくいきました。

セルフチェックをすることで、何をどうすれば良いのかが見えてくるのです。

皆さんは自分のどの部分をどう改善すれば良いか、把握できていますか?
できていなければ、是非、セルフチェックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1861回】 やはり経営はトップ次第

2016年02月04日 | 住宅コンサルタントとして
いろんなクライアント様とお付き合いをさせていただく中で、
経営者はどうあるべきか、ということを日々、学ばせていただいております。

このお仕事、そして今ご縁を頂戴しているクライアント様には
本当に心の底から感謝です。

経営に関して目先のことを考えるのであれば、
今期の受注をどう獲得し、粗利益をどう改善し、目標利益をどう出していくか、
という視点になってしまいますが、中期的な視点で考えると
これからの時代、最も重要になってくるのはスタッフの採用です。

いろんな方が「この会社で働きたい!」と思ってもらえるような会社をつくる。
働こうと思っておられる方から見て魅力的な会社をつくる。

ここが非常に重要なのです。

目先の受注を上げることは、レベルが高くなればそれほど難しいことではありません。

組織的に強い会社をつくる、魅力的な会社をつくる方が難しいのです。

今、ご縁を頂戴しているクライアント様の中で、
本当に理想的な展開をされている会社があるのですが、
あまり人気のない職種でスタッフを募集しても、応募が必ず殺到するのですね。

一般のエンドユーザーさんだけではなく、仕事を通じて知り合う取引先のスタッフさんも
この会社が人を募集していることを知ると、応募してくるような状態です。
(社長は、ちょっとまずいなぁ、とおっしゃっておられましたが・・・)

その要因は何かというと、下記にまとめられると思います。

・社員教育を徹底し、とにかく社員さんのレベルが高く、
その社員さんが仕事を通じていろんな方と接する中で
「あの会社は、本当に素晴らしいよね!」という評判が地域に立っている
・社員教育を徹底するのは、縁あって一緒に仕事をすることになった社員さんに
本当に良い人生を送ってほしいし、成長して欲しいという思いから

常に社員さんを実の子どもを見るような目で見て、
注意するときは本気で注意する。
本当に社員さんの幸せ、充実した人生を考えている。
その実現のためには、当然ながら原資が必要なので、仕事に真剣に取り組む。

そういう社長の思いや姿勢が、スタッフさんに伝わっているのでしょう。

こういう思いをトップが持つと、組織はまとまり、愛社精神が溢れたスタッフさんが多くなります。

社員さんの成長、社員さんの人生の充実を願い、
取り組むべきことを決断し、更にそのチェックを徹底する。

本気で社員さんと向き合い、社員さんから信頼される。

こうした会社が日本中にできれば、各地域はもっと良くなっていく。

やはり経営はトップ次第なのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1860回】 普通の工務店が受注が増えない理由

2016年02月03日 | 住宅コンサルタントとして
昨日お伺いしていたクライアント様は、
過去最高の受注、売上、利益を出すことがほぼ、確定していました。

前期からの繰り越し、更には今期受注、今期売上案件も多々あり、
今期が始まって3か月ですが、経常利益額の最低ラインも見えています。

もともと、お付き合いが始まったのは9年前。
当時は社長もまだ専務で、見学会を開催してもそこから契約までつながらない、
という悩みをお持ちでした。

当時の受注は全てOB様や会長(当時の社長)の人間関係というのが大半でした。

お付き合いをさせていただく中で、スタッフさんの退職が続いた時期もあり、
組織的に非常に脆弱な時代もありました。

そんな中、営業手法をマスターしていただき、
更には商品開発にも着手していただき、
今では激戦区のエリアで、小さくてもキラリと光るポジションを取っておられます。

受注も過去最高。
優秀なスタッフ数名で業務を回すのにMAXのレベルにまできています。

ここまで来ると、もうやり方論、テクニックでは成長できません。
本格的に社長が経営やマネジメントを学んでいただき、スタッフを採用し、
組織の力で仕事を回していかないと、会社は大きくならないのです。

一般的な工務店だと、経営者が営業や設計、積算、工事監督を兼ねていて、
受注が数棟入るとその実務部分に時間を奪われ、
お引き渡しが終わるまで次の仕掛けが何もできない、というケースが多い。

だから年間2~5棟くらいでアップアップなんですね。

人を増やすと、仕事量が減った時に固定費が大変になるから、と
常に自分を含め数名で経営を回そうとするのですが、
商品開発もできない、人も育てられない、
しくみをつくれず感覚で仕事をするやり方が抜けない、という感じになって、
経営者の感性が市場のお客様と乖離した際に受注が取れなくなるのです。

普通の工務店から、住宅会社に変わるということをクライアント様は決断して下さいました。

そのご決断に全力でサポートさせていただきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1859回】 他の業種の進化スピードに比べて・・・

2016年02月02日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様に、
とても面白いお店に連れて行っていただきました。

そのお店はカフェなのですが、
ターゲットを思いっきり鉄道マニアに絞っているのですね。

まず、お店の入り口がSLのフロント部分をモチーフにした感じ。

そしてお店の中に入ると、各テーブルごとにコンセプトが決まっていて、
テーブルごとに世界中のいろんな街がジオラマで再現されているのです。

更に店内には電車の模型が走っていて、
店内の照明も定期的に変わっていくという凝りよう。

鉄ちゃん以外でも、お子様が楽しめる店内の雰囲気になっています。

単なるカフェなのですが、カフェとテーマパークとキッズコーナーが融合した感じ。

独特の世界観なのです。

地方都市の午後13時過ぎに

既成の壁や枠、役割、領域を超えた、業態の進化がいろんなところで起こっているなぁ、
と個人的に感じまくっている今日この頃。

ただ、総合展示場に出店し、
ただ、モデルハウスを建てて、お客様の来場を待っている。
ただ、現場見学会を企画し、広告を配布してお客様の来場を待っている。
ただ、自分の友人、知人、近所の人間関係から声が掛かるのを待っている。

こうした住宅業界の大半の企業がやっていることって、
あまりにも時代遅れだなぁ、と感じます。

このままでは、本当にエンドユーザーから声をかけてもらえない時代が
すぐそこまでやってきているような気がします。

そうならないよう、クライアント様と新しい業態に変わっていきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第1858回】 改めてマーケティングの原点を考える

2016年02月01日 | 住宅コンサルタントとして
昨日のブログでも書きましたが、
私の自宅の近隣で最も美味しい料理を出してくれるお店が潰れました。

私、住宅業界専門のコンサルタントですし、
現役の間は全く飲食店を経営するつもりもありませんが、
今回、なぜあのお店はつぶれてしまったんだろう?
どういう経営をすれば、商売がこの地域で成立するのだろう?

そんなことを考えております。

もし自分が仮に自宅近隣で飲食店を経営するとしたら・・・。

私なら、次のような行動を取るでしょう。

・我が家の自宅近隣だけでなく、地方では平日夜の売り上げ確保が難しい。
まずは近所のお店で平日夜にもお客様がそこそこ入っているお店を何件も見つけ、
それらのお店に何度も通って、平日繁盛するためのポイントをみつける。
味なのか、ボリュームなのか、店舗デザインなのか、コンセプトなのか、価格なのか?
立地なのか、駐車場の止めやすさなのか、わかりやすさなのか?
そのお店に勝てるだけの内容を自分たちが提供できるかどうか検証する。
そして勝てないとなれば、平日夜はあきらめる。
平日のお昼とカフェタイム、それから金土日の夜に集中する。

・時間帯ごと、お店の業態ごとに利用しているお客様はどんな方でどんな使い方をしているか、
徹底的に分析し、どのターゲットをメインにするのか、決める。

・そのメインターゲットにニーズがあり、かつエリア内で競合と被らないコンセプトを構築する。
そしてそのコンセプトをお客様に分かりやすく表現できるよう、店舗デザインや食器、
メニューやPOPなどを作成する。

・それらが固まった段階で収益予測を立てる。自分の予測よりも30%客数が少ないとして、
自分の報酬ゼロにすれば経営が成り立つのであれば、OK。
その条件に合う店舗を見つける。

そんな感じでしょうか?

個人的には全ての商売は、徹底したリサーチと仮設検証を徹底することで
競合に勝てる確信があって成り立つのかな、と思います。

で、ふと思ったのですが、こういう思考ってマーケティングの原点だなぁ、と思うのです。

常にリサーチし、被らないコンセプトを確立するか、
もしくはダントツのポジションをとらなければなりませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする