
上の写真を二人の方に見てもらった。
Aさん「葉は杉だが、こんな異形のものは見たことがない」
Bさん「どこかの神社に植えられている杉と思う。恐れ多くて手入れをしないから見なれない形になる」
小路をぶらぶらと歩いていて、小さな神社の前に来たとき写真の木が目についた。鳥居の奥、社のすぐ前に同じ形の木が2本並んでいる。根周りの太さは大人2人が手を回したくらい。高さは数mくらいのところで幹が切られ伸びは止められている。葉を見て杉と分かった。
場所がら神木と思い見回すが、それらしい立て札などは見当たらない。幹のいたるところに太い枝を切り落とした跡が幾か所もある。神社を守る人が神木と社のためにわけあって切られたのだろう。
杉の木は一直線に天に向かって伸び、数十年たてば家になり、百年を越せば社にもなる、そんなイメージを覆す杉の姿に、神はなぜ変えたのだろう。そんな不思議を感じながら撮った。幹回りから推して重ねた年輪の重さを感じた。
AさんBさんには神社のことは説明なしで見てもらった。Bさんの眼力と知識に驚いた。