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2011年2月27日 中国新聞「広場」掲載
15日付の広場欄「児童と新聞学習 宝に」を読み、快活な児童と爽やかな教室の様子が伝わる。そんなことに私の小学3年の朝が重なった。
担任は、その春採用の女教師。1949年、戦争の混乱は完全には収まっていなかった。そんなころに「新聞を読んで感じたこと」「どんな記事が載っていたか」先生は毎朝発表させた。
今では普通になりつつある新聞と教育。当時はまだ先進的な取り組みだったと思う。これが私の新聞を読み始めるきっかけだった。
中国新聞のNIE実践校のリポートを読むと、児童らの活気に満ちた様子が伝わり、将来への明るい展望につながる。
広場欄のヤングスボットでも、若い目線での社会観や自己啓発の動機などにうなずくことも多い。家庭や学校で投稿を勧めてほしい。
私は、孫への月間新聞を作り続けて9年目になる。作りながら孫の目線で考えてみると、自分のエゴが見え反省することも多い。
新聞を読むことを教えてくれた先生の三回忌が過ぎた。緒につき始めた新聞と教育を、どんな気持ちで眺めておられるだろうか。