
同好会仲間の「観梅へどうぞ」という誘いに甘えて数人が訪問。通された二階の応接間から、錦帯橋周辺のスポットが「お庭」のように広がる。屏風のような城山に桃山南蛮風の岩国城、その手前にロープウエーが山麓と山頂駅を斜めにゆっくり往復している。
応接のベランダ直下にはひょうたん型の親水公園。お招きの通り、紅白の梅がその咲きかたを競っている。水に住む魚を狙った鷺が鋭い視線を水面に注ぐ。色変わりしたすすきが風に吹かれ、向かい合わせの紅梅となにか会話しているよう。そんな影を映す水面には梅の花びらが寄り添ってゆれている。
応接の反対の部屋からは錦川を見下ろし錦帯橋を背景にした桜が眺められるという。周囲の桜もこのところの暖かさで、つぼみの先が少し開きかけてきた。あと20日もすれば桜が挨拶をし始めるだろう。眺めのいい部屋で花見はいつやるか、そんな陰の声が聞こえる。
花見の場所取りは業務命令に当たるか否か、前提はあるが業務の一環にあたるというある弁護士の解説。思いはいろいろだろうが、先ずは参加してみること。得るところはあります。桜は寒暖の差が大きいほど花がいいという。低温注意報が続く。期待しよう。