日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

わけあり品です

2014年10月26日 | 生活・ニュース


 市外地域で朝市が始まったころの経験者の話を思い出す。キュウリだと曲がっている、少し短い、大きさが不足、など同じ畑から収穫しても、いわゆる商品の仲間には入れてもらえなかった野菜がある。それらは規格外なのでスーパーを始めお店には出せない農産物を道べりに並べて売り始めたのが朝市のはじまり。スーパーに積まれた物と味は変わらない、捨てるに捨てきれない、そんな勿体ない品の活用策だった。

 収穫したままを戸板に並べるので手間暇が省ける、車の運転ができなくても手押し車で運べて設備に金を掛けなくてすむなど、高齢者の内職的な場となった。やがて市街地から車で買いに見える人らの口コミで各地に広まった。買う人の目的は新鮮さと低価格、それに山間部早朝の新鮮な空気だった。売る方は、知らなかった人との会話が楽しめ「美味しかった」の言葉に喜びを感じているうちに、いつしか顔見知りになっていた。野菜作りにもそれまでとは違った喜びが生まれたという。

 最近はスーパーに「規格外品」と大きく表示したキュウリにナスビ、シイタケなど何種類もの農産物が山積みされている。かっては敬遠した品、時勢に勝てないのか正規品と並んでいる。劣って見えるのはスタイルだけ、色艶にそん色はない、と思う。

 規格外、標準から外れている、基準に当てはまらないなど冷たい感じがする。類似で「わけあり品」という表示もある。なんとなくやさしく聞こえ同情をかう。大きさが不揃いや、箱が壊れている商品など、規格外とは若干の違いがあるようだが、どちらも無駄にせず破棄せずに済めば消費者は助かる。 
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