日々のことを徒然に

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干柿と干し柿

2017年11月25日 | 生活・ニュース

 複数は偶然だろうが、同じ日のブログにある新聞掲載の投稿作品「干し柿の虜の妻となりにけり」という作品が転載されていた。複数の知人のブログやフェイスブックにも柿すだれの様子がアップされた。今年は柿が豊作と、そうならなかった木の両方があるそうだ。渋柿を購入した人の話だと1個が数十円くらいする。これまで干柿の値段は高いなあと思っていたが、渋柿の値を聞いて高値を納得した。

 柿の句の評に「干柿だと食べる状態、干し柿だと、それを作る人」という解説を読んで、皮を向いて干し、世話する連れ合いの姿を詠んだ句とわかった。「し」1字の扱いを教わり句の意味が理解できた。まだまだ勉強しなくては。

 皮をむかれ干された渋柿の表面が乾燥し硬くなり柿は呼吸できなくなる。すると加水分解が起き内部に微量のアルコールが発生する。このアルコールと渋成分のタンニンが反応してタンニンは不溶性となり、人が口にしても渋さを感じなくなる。アルコールで渋抜きするのはこの原理による。水分が乾燥されると甘さが濃くなりうま味が増す。

 その昔、「あなた作る人、私食べる人」そんなCMで男女差別だと社会問題になったことがある。干し柿の連れ合いを投稿した人は食べるほうかもしれない。我が家も頂いた渋柿を干柿にすべく軒下に下げている。朝に夕に眺めているが、初冬の日和に恵まれ、日変わりでうま味が蓄積しているようで干柿に変わっていく。
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