所用で17年前に定年退職した工場を訊ねた。帰り際、車を転換させるときふと石碑が目に入った。現役時代は毎朝このそばを通っていた。会社の施設として多くの社員が使用している、地域の方は無料で使用出来ることもあり賑わっていた。私も仕事柄よく利用した。いったん車から降り石碑を撮った。碑には「創業20周年 記念体育館 昭和52年3月」とある。
それを眺めながら「部長、計画は計画でしかなかった」、慰労会の乾杯のあとひと言発したことを思い出した。体育館なので幾つかの競技場の他に、複数の教育室、喫茶コーナーなどの計画があった。私は教育室計画Gの一人として、「理想の教室」を合言葉にG員と頑張った。調査・検討の結果から幾つかの要望を本店に上申した。そのころ、日本の景気は第一次オイルショックからの回復途上で経費削減となり、天吊りOHP1件が採用されたのみ、ということで乾杯の後のひと言になった。
新しい内閣発足といっても解散前と同じ顔ぶれ、組閣の手間は省け、閣僚は残留出来て皆なホットしただろう。今の政権は毎年新しい「革命」を付けた目標が設定される。その実行度の検証のないまま、目先を変えるだけの革命が新しく言われる。革命はそう簡単に達成できるものではない。目標は目標であっても、1企業のそれとは違う。達成の実感がなければやがて信を失う。
てなことを言いながら我が身を反省している。色んな機会にあれこれと教えられ「やってみよう」と計画に追加する。追加するが進まない。その理由の一つに、追加するのは項目だけで、具体的中味や進める方法、手順が抜けていると気づく。今後はそのことを心しておこう。ブログの中味は稚拙でもこれだけは毎日更新している。