日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

怖くて言えない

2017年11月02日 | 社会 政治

 ヒヤリ、とした。あるスーパーの駐車場を歩いていた。その駐車場は公道で分割されている。歩いている側の駐車場からは公道を越えて向かいの駐車場へは「進入禁止」の大きな立看が目につく。私を追い越した車は立看を無視して減速もせず公道へ出ようとした。その時、公道を、車の右方向から年配の女性が運転する自転車がやってきた。危ない、車は道を塞いで止まった。自転車の人はとっとっとっ、サドルとハンドルの間に身を置いて何歩か進んで止まり、わずかな間隔で衝突にはならなかった。婦人用自転車なのでとっとっとっが出来た。

 車の窓が開いて女性ドライバーが何か言っている風だったがすぐに発進した。近寄って様子を聞くと「大丈夫です」といいながらもヒヤリとした直後なので顔は引きつっている。運転手は「何をぼやぼやしとるの」ときつい口調で言って発進したという。自転車の人は「最近は怖くてものが言えません」と言い残し自転車を押して歩きだした。

 高速道路の追越車線での進路妨害から発生した死亡を事故以来、多くの運転マナー不適や危うい走行事例が動画で紹介され、我が身に置き換えたら運転することが恐ろしくなる。被害を避ける、優秀な目撃証拠などとしてドライブレコーダーの急速な普及で品薄という報道もある。最近は事件捜査でも防犯カメラが歩かぬ刑事勤めをしている。自らが映像を残して身を守るとは困った世になった。

 推測だが、自転車の人がとっとっとせずそのまま進んだら事故になった。起きてからでは遅い、起こさないための安全運転、目の前のヒヤリから改めて自分に言い聞かせる。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする