「電話で民話が聞けます」という情報に接しさっそくアタック、その前に手元にあるPCで検索してみる。名古屋に本社のある製パン会社が1981(昭和56)年から毎週1本ずつ届けているという。同じものを再び流すことはしていないということで、これまでに1600話以上流している。ホームページにもその一部として500話以上が掲載されている。
パンと民話、どういう結びつきなのだろ。先の情報には、小学校の教壇に立った経験のある2代目社長が「会社として物質的な貢献だけでなく、子どもたちのために文化的な貢献ができないか」と考えて始まったと載っている。続くこと30年を超えるロングラン、長い期間にも驚くが民話の数にも驚く。奥深いのだろうが民話は「民衆の中から生まれ伝承されてきた説話(広辞苑)」という。昔話や神話などとは少し異なるのかなと思う。
ホームページの「民話の部屋」に入る。そこには、日本各地に古くから伝わるいろいろな民話を、音声と文章でお楽しみいただけますと誘う。ジャンル別、都道府県別に分類されている。ジャンルは30以上もあり、その日の気分で選んでみるのも面白い。読みたい民話を選択すると、子どもの喜びそうな見開きの絵本が現れる。後は読むもよし聞くもよし、操作して楽しめる。
成人の目で読めばあっという間に終わる分量。だが、音声だと1話がおおよそ5分くらいの話。小さい子どもさんにも分かりやすい話し口調は、おばあさんが孫に読んで聞かせるようでいいなとは私の感じ。各地のこうした民話に接すると、古くから語り継がれてきた人の親切や情け、その性は古くても今に通じる。気持ちにゆとりを持ちたい時に訪ねよう、そう思ってお気に入りに登録した。(トップの写真をクリックされると「民話の部屋」へ繋がります)
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