日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

菜種梅雨

2018年03月22日 | 自然 季節

 今年は早い早いという桜の開花予測、そちらにばかりに気をとられていると「忘れてはいませんか」とやって来たのは菜種梅雨。桜の前にひと雨やって来るのが自然の順番、寒さとともにやって来た。この冷え込みを桜は喜ぶとその道のプロは言う。この寒さを運んできた寒気は東日本で大暴れ、春分の日を混乱させた。

 気象予報士が季語にある「春暖」は春のあたたかさ、これに対するのが「春寒」という言葉。。これは、立春を過ぎてからの寒さを表す、これが交互に過ぎて本格的な春になると教える。昼前に出た霜注意報は明日の朝までの注意を促す。八十八夜の別れ霜というが、今年はいつ来るだろうか。

 この時期の雨は木々の芽吹きや草の伸びを促す重宝な恵みという。松尾芭蕉は「春雨や蓬をのばす草の色」と詠んだという。深い意味は読み切れないが、繁殖力の強い蓬の喜ぶ姿は浮かぶ。祖母は柔らかいうちに摘んで蒸して乾燥させて保存、正月の「よもぎ餅」に加工していた。たまに、蓬を使った餅を見ると懐かしくて買うことがよくある。

 車庫のアプローチをレンガ敷きにしている。この雨が恵みになったのだろう、個々のレンガの隙間が5㍉くらいあるが、その隙間に雑草が頭を覗かせているのことに夕方気づいた。これ菜種梅雨の役目しかりである。いやでもさぼれない庭の草抜き作業が始まる。通りがかりの人から「きれいになります」と声を掛けられるのは気持ちいいものだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 働き方改革 | トップ | 仰げば尊し »

コメントを投稿

自然 季節」カテゴリの最新記事