石工、あまり使わない呼び方かもしれないが、石を細工する職人のこと。そんな人に「良かったら持っていけ」とすすめられたのは石で作ったフクロウの置物。「フクロウは縁起物」というおぼろげな覚えが高さ二十数センチのフクロウを持ち帰らせ、玄関そばに置いている。来宅が初めての人は「これどうしたん」と訊ねる。
そのフクロウの頭長にアブラゼミが1匹と止まっている。「お前はどうしてそこにいるのか」と聞いても返事は無い。「どうしたいのか」と聞いても同じ。見ていると前に進みたいらしいが、今の場所が頭長なので進むには45度もありそうな急勾配を下ることになるが、どうも下ることが苦手な様子で進むことをためらっている。そのうち意を決したのか2、3回足を動かしたかと思ったら転落した。それが幸いしたのか、飛び立っていった。難を免れたのか遊び終えたのかセミに聞いてみないとわからない。
フクロウは「森の物知り博士、森の哲学者」などとなぜか知的な呼び方をされる。夜行性で木の枝で待ち伏せ音もなく飛び獲物に飛び掛かるから「森の忍者」とも呼ばれる。森で生活するフクロウを目にしたことは無いので、ここまではネット情報。
縁起物はフクロウ、その代表格は「福がくる」、お世話になった方への贈り物に良いという。また、「苦労がない」ことを願うにも良いという。喜ばせるのいは「金運を上げる風水の代表格」というが、まだ我家に来て日が浅くてそのご縁は玄関に入ってこない。気長に待っていよう。