日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

蓮の根茎

2017年11月10日 | 自然 季節

 収穫前の枯れた蓮の姿を撮っていたら「枯れているこれは何ですか」と聞きなれないイントネーションで声を掛けられた。枯れた茎の下にレンコンがあることを話すと、初めて見たと枯れた茎を背景にして連れと自撮りで旅の1枚を残していた。

 岩国市の南部には広大な蓮田が広がり、日本五大レンコン産地ととして知られている。その糸を引くもっちりとした粘りなのにシャキシャキした歯ざわりは誰にも親しまれ、お節には欠かせない食材の一つになっている。この季節になると歳暮品として予約が始まっている。レンコンの収穫はこれから本格的に始まる。

 岩国レンコンは室の木の篤農・村本三五郎が備中種を門前に植えたことから始まり、研究を重ねいい品質となった。1811(文化8)年藩営として始まった古いが由緒ある歴史を刻んで今日に至っている。一般的にレンコンの穴は8つだが、岩国産は9つある。これは藩主「吉川家」の蛇の目九曜の紋と同じで藩主を喜ばせた。

 蓮の根茎を「レンコン」という。「蓮は泥田の中に育ちながら濁りに染まぬ花の気高さは蓮華といって極楽の象徴」と解説がある。盆のころになると宝珠のような蕾は白色や淡紅色の大輪となり、お盆の供花として出荷される。枯れた茎の姿は蓮の花の美しさからは想像できないが、花の名残の真っ白なレンコンがまもなく日の目を見る。
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運転免許証の返納

2017年11月09日 | 生活・ニュース

 少し年上の知人3人が相次いで運転免許証返納と聞いた。みんな事故や違反などによる返納でなく日々の生活を考慮してとのことだが、それほど高齢を感じさせる人らではないが、はた目にはわからないことがあるのだろう。免許更新手続きの高齢者講習がことのほか気になる人もあるようで、悩みを誘い込む講習だと笑った人が、更新免許証を嬉しそうに見せてくれた。

 最近、横断歩道を渡っているとき車にはねられ年上の知人が亡くなった。その人は、子どものころ、女学校の運動場でワイワイ遊びながら子どもなりの遊びや喧嘩のルールを習った人で、出逢えば挨拶を交わしていた。この様に、最近の交通事故に占める加害・被害とも65歳以上の高齢者が関わる比率が高いと報じられる。

 今年も県内各地で重大事故が発生しており多くの人が亡くなっている。高齢者が関わる事項を防ぐため、今日から15日まで「高齢者の交通事故防止県民運動」が実施されるという。呼びかけは、「日没時間が早くなります。外出するときは、車は早めのライト点灯と夜間におけるハイビームの有効活用を実践し、歩行者は反射材を身につけるなど、自分の存在を目立たせる工夫をして、事故に遭わないよう気をつけましょう」、これは年齢に関係なく守ろう。

 今日も返納を考えている人の話を聞いた。体調のすぐれないことがその理由だが、返納はいつでもできるが再取得はあり得ない、日々の生活のことを考えると踏み切れないという。返納後の移動手段を解決しておかないと返納は難しい、特に地方の中心地域を離れると難問となる。こうした問題を解消しないまま地方創生の発言が消えた、思い付きの政策はもういらない。
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360度カメラ

2017年11月08日 | 社会 政治

 購読紙別刷り朝刊に「今年も踊ったコイ心」というページはチャンピオンフラッグを手にした選手、喜びのフアンの姿、盛り上がる真赤な球場の様子など1面ほどが写真で埋まっている。その中に「360度カメラで撮影」という2L版1.5倍ほどの大きな1枚が目を引いた。写真は「クライマックスシリーズファウナルステージ突破を信じ7回、夜空にジェット風船を飛ばすファン(10月19日)」、今となってはカタカナの多い説明が載っている。

 こんなカメラのあることを初めて知り見入った。紙面を回転させ四方から眺めても写真に全く違和感がなく面白いレンズ、面白い写真だと思った。360度見渡せるのにカープはCS戦で敗れた。なぜだろう、素人が思いついたのは、長いシリーズではあれだけの戦績を残したのに敗れた、それは短期決戦に対して何か欠けるところがあった。制度が変わらない限り来期もCS戦は日本シリーズの前にある。作戦はそこも見越して欲しい。
 
 どこの国とも同様に友好関係を結ぼうとする外交を「全方位外交」という。しかい、最近この言葉を聞かなくなった。東西冷戦が終わった頃に、以後は世界のどの国もがどの国とも平和な関係が作られていく、一朝一夕では無理だろうがやがてそうなると信じたことを反省しなくてはならない、今はそんな世界情勢の様に思う。地球全体を見渡し住みよい世界を作り出せる為政者の現れることを願っている。

 野球、バドミントン、相撲など多くのスポーツ競技できわどい場面では写真判定が採用されている。選手個々の技術力アップなどにも写真が多用される。これにAIが加わるとどんなことになるのか、360度カメラ写真に見入りながら空想が広がる。
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イノシシと共存遠く

2017年11月07日 | 生活・ニュース
2017年11月07日 中国新聞「広場」掲載

 散歩中、イノシシが防獣ネットの外周りを掘り起こし、土中の餌を探した跡が長く続いている畑で、農作業中の人と話した。
 どこの畑にも防獣ネットは張ってある。それでも入り込み、農作物を荒し、畑を掘り返す。最近は人を恐れないのもおり、安心して仕事ができずに困っているそうだ。
 あの大きな体を維持する餌の量は半端ではなかろう。雑食性だから餌選びはしないだろうが、山から危険を冒して麓まで下りてくる、生きることの大変さは人も動物も変わりはない。
 ある日の夜明け前の散歩中、道沿いの畑から数頭のうり坊を連れた大きなイノシシに出くわしたことがある。
 子に合わせてゆっくりだが堂々とした歩みで道を横切り、山中に続くけもの道を上る姿を見送った。 人の親と同じく、子を思う優しい姿が強く印象に残っている。
 ちょっと、イノシシ寄りの心情になったが、荒らされた畑の様子を見ると共存の夢は遠い。
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浮いている

2017年11月06日 | 生活・ニュース

 傍に立つ棒に左手をかざし、右手に風船を持って振っている。しかし、足は衣装で隠れていて見えないが身体は間違いなく宙に浮いている。この宙に浮いた人に気づいた男女を問わず大人も子供も近くによってしゃがんでのぞき込む。笑いながら不思議そうな顔をしながら浮いている人を見るが、浮いている人は知らぬ顔で風船を振り続ける。

 普通人には出来ない離れ技に見えることを曲芸という。曲芸団は近くに来ていないから芸が専門の人ではなさそうだ。浮いていることが苦痛そうには見えないし、時には笑顔さえ見える。また、会話もしていることから普通の人に違いない。ではどうして浮いているのだろう。

 「種も仕掛けもございません」という有名なマジシャンも大小の違いはあっても必ず仕掛けがある。仙人でもない人が浮くからには同じく仕掛けがある。仕掛けという言葉、広辞苑を開くとたくさんの意味解釈があるが、ここでは装置、からくり、構えなどが適当だろうか。

 浮いている人の仕掛けは、浮いている人が自分で作ったある装置が取り付けてある。どこにでもありそうな廃材を複数個組み合わせてある、と聞いた。話はそこまで、期待を持たせて読んでもらったが種明かしは控えておこう。イベント会場を訪れた子どもさんのために夢は夢のままにしておこう。

 

 
 
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白い煙のにおい

2017年11月05日 | 地域

 良く晴れて天高く絶好の行楽の日、家族やカップルで賑わう広いフェスタ会場には外国人も多く基地の街らしい。多くのテントでは出店者の粋を凝らした見世物、食べ物、創作品などが並ぶ。中には長い行列が出来たテントがいくつもあり、売り子さんが忙しそうに応対をしている。売り子初めてという素人も多かろう、今夜は足腰痛まねばいいが。

 売り物ではなく、売り物にもならない放置品があると聞けば軽トラで受け取りに行く。持ち帰って点検修理して駆動までもっていく。そんなことを趣味とするグループの発動機展示コーナーがフェスタ会場の一角にある。10台余りの小型で数馬力くらいの発動機が単純なポンポンポンという音を出している。

 駆動している発動機からは白い煙がパッ、パッと勢いよく噴き出す。煙は風になびきテント周辺に油臭が広がる。高齢の男性から「懐かしいにおい、何十年ぶりでしょうかのう」と話しかけらてた。子どものころには近くの田や畑で見かけることは珍しいことではなく、農家の庭先でもよく使われていた。今のような大型で自動化された農業機械化前は発動機が農業の生産性引き上げに寄与していた。
 
 地方の棚田や段畑でも小型の農機具が活動をはじめ発動機は忘れられる。趣味とはいえこうして懐かしい音やにおいを伝え続ける人らの活動には頭が下がる。手入れしたものが思い通りに駆動しているか調子を調べたり給油したりするその姿は、我が子に接する様にも見える。石臼を回す女性、交通安全旗を振る男性2体の人形が発動機で動いている。話しかけた外国人女性が人形と気づき大笑いしていた。
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季節外れ?

2017年11月04日 | 自然 季節

 花好きな家内のリクエストで、季節の花の苗をホームセンターで購入プランターに植える。その種類は繰り返しだが、たまには近所でみかけた品種も加わる。高価で豪華な花でなくとも眺めれば元気を貰うというから、家内にはサプリメントのような働きをするようだ。花に疎い私にはやっかいなことだが家内の健康にいいならと管理をしている。

 季節的に花の数も減り、夏場から未整理になっていたプランターを整理しようと作業を始めた。よく見ると古いのは破損一歩手前がいくつかある。水洗いし破砕ゴミとして持ち出す準備が余分だったが、なんだか置き場がすっきりした。そんなプランターの一つからムカデが出てきた。もしかしたらこのところの冷え込みで冬眠に入っていたのかもしれない。

 突然のことで驚いたのかプランターの底をはいずり回るが脱出は出来ない。私もこの時期にムカデ、と驚いたが体調は15㌢くらいあり結構大物だと思い撮り、その後は気の毒だが処分した。ムカデは長ければ10年くらいの寿命という。咬まれたことがあり、腕首が倍くらいに腫れあがったことがあったが痛さは忘れた。

 昔はゴキブリ(油虫)のいるところムカデありと聞いた。住環境が似ているのではなく、ムカデはゴキブリを餌にするという。大きさから想像するに疑問符が付きそうだが見た人はあるだろうか。多くの肢をもっているが、敵に襲われるとムカデの意思で切り離し、脱皮を繰り返すうち切れた肢は元通りになるという。季節外れのムカデからいろいろ学んだ心地よい秋日和だった。
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計画は計画

2017年11月03日 | 回想

 所用で17年前に定年退職した工場を訊ねた。帰り際、車を転換させるときふと石碑が目に入った。現役時代は毎朝このそばを通っていた。会社の施設として多くの社員が使用している、地域の方は無料で使用出来ることもあり賑わっていた。私も仕事柄よく利用した。いったん車から降り石碑を撮った。碑には「創業20周年 記念体育館 昭和52年3月」とある。

 それを眺めながら「部長、計画は計画でしかなかった」、慰労会の乾杯のあとひと言発したことを思い出した。体育館なので幾つかの競技場の他に、複数の教育室、喫茶コーナーなどの計画があった。私は教育室計画Gの一人として、「理想の教室」を合言葉にG員と頑張った。調査・検討の結果から幾つかの要望を本店に上申した。そのころ、日本の景気は第一次オイルショックからの回復途上で経費削減となり、天吊りOHP1件が採用されたのみ、ということで乾杯の後のひと言になった。

 新しい内閣発足といっても解散前と同じ顔ぶれ、組閣の手間は省け、閣僚は残留出来て皆なホットしただろう。今の政権は毎年新しい「革命」を付けた目標が設定される。その実行度の検証のないまま、目先を変えるだけの革命が新しく言われる。革命はそう簡単に達成できるものではない。目標は目標であっても、1企業のそれとは違う。達成の実感がなければやがて信を失う。 
 
 てなことを言いながら我が身を反省している。色んな機会にあれこれと教えられ「やってみよう」と計画に追加する。追加するが進まない。その理由の一つに、追加するのは項目だけで、具体的中味や進める方法、手順が抜けていると気づく。今後はそのことを心しておこう。ブログの中味は稚拙でもこれだけは毎日更新している。
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怖くて言えない

2017年11月02日 | 社会 政治

 ヒヤリ、とした。あるスーパーの駐車場を歩いていた。その駐車場は公道で分割されている。歩いている側の駐車場からは公道を越えて向かいの駐車場へは「進入禁止」の大きな立看が目につく。私を追い越した車は立看を無視して減速もせず公道へ出ようとした。その時、公道を、車の右方向から年配の女性が運転する自転車がやってきた。危ない、車は道を塞いで止まった。自転車の人はとっとっとっ、サドルとハンドルの間に身を置いて何歩か進んで止まり、わずかな間隔で衝突にはならなかった。婦人用自転車なのでとっとっとっが出来た。

 車の窓が開いて女性ドライバーが何か言っている風だったがすぐに発進した。近寄って様子を聞くと「大丈夫です」といいながらもヒヤリとした直後なので顔は引きつっている。運転手は「何をぼやぼやしとるの」ときつい口調で言って発進したという。自転車の人は「最近は怖くてものが言えません」と言い残し自転車を押して歩きだした。

 高速道路の追越車線での進路妨害から発生した死亡を事故以来、多くの運転マナー不適や危うい走行事例が動画で紹介され、我が身に置き換えたら運転することが恐ろしくなる。被害を避ける、優秀な目撃証拠などとしてドライブレコーダーの急速な普及で品薄という報道もある。最近は事件捜査でも防犯カメラが歩かぬ刑事勤めをしている。自らが映像を残して身を守るとは困った世になった。

 推測だが、自転車の人がとっとっとせずそのまま進んだら事故になった。起きてからでは遅い、起こさないための安全運転、目の前のヒヤリから改めて自分に言い聞かせる。
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十三夜の別称

2017年11月01日 | 自然 季節


 今日は中秋十五夜のあとに巡ってくる十三夜で、旧暦9月13日のお月見という。十三夜は「栗名月」や「豆名月」とも呼び、栗や枝豆を備えることからの由来という。中秋の名月の後なので「後(のち)の月」ともいわれる、また、最後の名月なので「名残の月」と呼ぶともある。昔の人は心から自然を敬い風情を味わったことが分る。
 
 十三夜といえば「青い月夜の十三夜」という歌の一節が思い浮かぶ。1番だけは覚えている。発表されたのは私の生まれた翌年、第二次世界大戦戦争開戦の年で、戦時機運の高まるなか、下町情緒あふれる歌などヒットしなかったという。ヒットしたのは戦後で、NHK素人のど自慢で盛んに歌われたという。ラジオからの聞き覚えで耳の奥に残っている。

 ♪ 河岸の柳の行きずりに/ふと見合わせる顔と顔/立ち止まり 懐かしいやら嬉しやら/青い月夜の十三夜/
これが1番の歌詞。ラジオから聞こえてきた歌の意味など分からぬままに聞き覚えている気がする。聞くだけで覚え活かされるという英語教材のCMを見ながら「やってみるか」とたまに思うのは、遠い昔の記憶からだろうが、開始はいつになるのか予定は無し。

 38万㌔彼方の月面に着陸したのは1969年7月というからまもなく半世紀になる。月の謎は次々解明され夢の話は押し込められる。直近では月には巨大な地下空洞がある。これを活用すれば安全に長期滞在も可能という。月に兎の話は今も伝わっているのだろうか。
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