a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

喜多方発 21世紀シアター2010

2010-08-20 23:59:58 | The Play for Children & Young People
4日間のフェスティバルのうち、
2泊3日で、3日間を過ごすことができた。
17.5作品を観劇し、1作品のワークショップを覗いた。
10数年前に行ったデンマークのフェスティバルのように、
むさぼるように舞台芸術のシャワーを浴びれるのは、
やはり楽しいものだ。
この喜多方のフェスティバルの魅力は、
一つは、父親が客席に座っていることだ。
家族で観劇、という形が存在している。
ヨーロッパでは当たり前のこの光景が、
実は日本のフェスティバル、いやいや、
劇場では見ることができない姿だったりする。
観光地でもあるせいか、
これはうれしい光景だった。

そしてもう一つは、ボランティアの姿。
中学生くらいの子たちから大人まで、
小さな町のいたるところに、
ボランティアの黄色いTシャツ姿を見ることができる。
レンタル自転車で移動していた僕としては、
次の会場近くに行くと、
地図で確認する必要もなく、
黄色いTシャツを目指せば、そこに劇場がある、
というのが、けっこう嬉しかったりした。
これは、おそらく、
行政と民間のバランスがとれている形で運営されているのだろうなぁと思った。
ついでに、パスポートでラーメン50円引きも、
輪をかけて嬉しかった。

さらに加えて言うならば、
夜の交流会も、なかなかのもの。
その日の出演者と、主催者と、観客が、
まぁ、まぁ、適当に集まって、
会津の太鼓を聞きながら、酒を酌み交わす。
今回は、そこで知り合いになった方がいたり、
これまで話したことのなかった人と話せたりと、
新しい出会いが生まれる、というのが良かった。
終わった後も、さらに交流していただきました!!

他に類を見ない魅力的なフェスティバル。
見ると聞くでは、大違いだった。
財政的な問題はあれども、
なんとか来年は参加してみたいものだな、
と思ったのです。
この喜多方の人たちに、
このフェスティバルに来る人たちに、
大ホールでの魅力的な舞台を届けてみたいと思ったのでした。