前日には、先生方が待ってくれていて、
荷下ろしを手伝ってくれる。
しかし、残念ながら、今回で一番小さな体育館。
荷物を置く場所もなく、
あっという間に終わってしまった。
まだまだ手伝ってくれるようだったけど、
ここからは、専門的になるので、ご遠慮願ったが、
ちょっとかえって申し訳なかったかな。
ワークショップが楽しかったみたいで、
その後も、良く取り組み、
今日の日を待ち望んでくれていたとか。
普段はけっこうシャイな子たちが、
思い切って歌って、振付をやっていたのに、
先生方が驚いていました。
体育館が小ぶりなため、
狭い客席にいっぱいの観客。
リハーサルでは、みんな緊張気味。
客席で一緒に参加する研究生たちも緊張気味。
開演すると、客席が集中している。
この作品で養護学校で公演するのは初めて。
賢治の魅力があたたかく伝わっていくといいな、と思う。
汽車が出発の瞬間客席から、
「進行―!」と声があがる。
絶妙のタイミング。
彼は、いわゆる鉄男くん。
そんなかれが、抽象的な回り舞台で表現されている汽車の出発を的確にとらえ、
声を発したことに、妙な嬉しさがこみ上げる。
うたの参加も精いっぱい。
振り付きということもあり、
同時にいくつかのことをしなければならない。
そして、いつもと違う、晴れの舞台。
その緊張感が空間を埋めていく。
劇団が長く、愛してきたレパートリー、
こうやって新たな1ページを刻めたことも、
嬉しい。
こちらにきて交流した松江おやこ劇場の方も来てくれて、
楽しんでくれたみたい。
こうやって新しい出会いを重ねて、
また、次の仕事で出会い直しができるといいなー、と思う。
演劇は出会いの芸術。
その感動なくして、演劇とは言えないと思う。
そんなことを考えた公演となった。