a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

最後の審判の日、まで……vol.2

2016-02-17 16:29:35 | 東京公演
竹口範顕です。
今回の公演の小道具を担当しています。

当たり前のことですが、
ものがたりの時代設定や舞台となる国や地域は、
作品ごとに異なります。
300年前から近未来へ、
東洋から西洋へ、
南国から北国へという具合に。
どういう小道具を揃えるか、
その都度、舞台美術さんや演出家と相談しながら仕事を進めていきます。

劇団にあるものを使う。(手間もお金も省けて大助かり(^.^) )
小道具の会社から借りてくる。(手っ取り早いがお金がかかる(ーдー) ) 
一から作る。(お金もある程度いるし、手間もかかる) 
持ち時間やお金、そして持っている技術と相談しつつ、どれでいくかを決めることになります。

こちらはよくお世話になっている、高津映画装飾というところからお借りした銃剣。




高津さんは専門の業者さんだけあって、
実に様々な小道具を揃えていらっしゃいます。
担当の方と巨大な倉庫を回りながら必要なものを揃えるのですが、
現在放映中のドラマや、
撮影中の映画の名札がついた小道具をたくさん目にすることになります。


こちらは製作中のくす玉。


レンタルや購入は高くつくので自前で作ることにしました。
といっても、そんな経験者は一人もいません。
ごく小さなくす玉の実物やネット上の写真を見て、
考え考え作っています。


こちらもある小道具の製作風景。


買ってきた鉄骨を切断、
溶接して舞台美術さんの希望するものを作っていきます。
劇団には溶接技術を持った者もいるのです。

こんなふうに小道具によって、
その時々で色んな手仕事が要求されます。
それは大道具や衣裳や、
その他全ての仕事も同じ。
劇団員がそれぞれの得技を活かし、
手分けして仕事を進めています。

本番まであと20日ほど。
手仕事の結集した舞台を、どうぞお楽しみに。


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『最後の審判の日』公演情報

2016.3.9-21
Brecht Raum
TEE-Ticket Web