a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

最後の審判の日、まで……vol.1

2016-02-12 16:19:55 | 東京公演
~最後の審判の日の稽古場より~



演出助手の雨宮大夢です。



フェルディナントという役で出演していますが、
今回は演出助手の一員として、稽古場の様子を報告したいと思います。

今回の稽古場では、
演出助手6人が作品と関連したテーマを各自で調べて稽古場で発表しています。

今回の僕のテーマは「ドイツにおけるユダヤ人の状況」と「戯曲の舞台になった町について」でした。
戯曲が書かれたのは1936年なので、1930年代を中心に調べて発表しました。

必ずしもユダヤ人問題(迫害)というのが戯曲につながるわけではありませんが、
当時の時代背景を語る上では外せない出来事だと思います。

ここでは具体的なことは書きませんが、
1年前に上演した作品『第三帝国の恐怖と貧困』(ブレヒト作)が書かれた時代もまさにこの時代でした。

昨年調べたことを、別の角度から、
また、より深く調べることができたことで、
頭の中で散らばっていたピースが繋がった気がしました。


このように演出助手として発表することもあれば、
個々人が気になったトピックを稽古場で話したり、議論したりすることがあります。

例えば、「ドイツにおける難民について」だったり、
「ベッキーやSMAPの報道について」だったり、
「デートDVってどういうこと?」だったりと様々です。
もちろん直接戯曲のどこどこに繋がる、なんて話ではありませんが、
私たちが演じる以上、自分たちの周りのことを知ることは無関係ではないんですね。



今日は読み稽古の最終日でした。
明日から立ち稽古が始まります。

まだ写真は載せられませんが、とてもビックリする、
ワクワクする舞台装置を劇団員たちで作り上げています!

これからのブログではこういったことのほかに、音楽や衣裳のことも報告できると思います。

是非お楽しみに!!




『最後の審判の日』公演案内