a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2011年11月23日 新潟市立両川中学校

2011-11-24 00:20:49 | 旅公演
今回は、いろいろ初めてづくし。
中学校での参加型に初挑戦です。
仕込には、先生方と地域の方々に荷降ろしを手伝っていただき、
順調な滑り出し。
ひょうの混じった雨が降っていて、
体育館の屋根をたたく音が激しい。
しんしんと寒い中、息が白い夜の仕込。
この時期の新潟は、もう冬のそれ、
なんて思いましたが、
どうやら、地元の人にとってはちょっと違うようです。
予定より少し早めに上がれました。

公演当日、
生徒が体育館に入ってくると、
なかなか席に着かないで、
体育館の変貌した姿に感動していた。
それは、もう、してやったり! です。
ここまで苦労して仕込をするのも、
この瞬間のため、
そう思っている。
出張で観劇できない校長先生が、
舞台装置を見て、
「観れないのが残念だ~」
と言ってくれたことも、印象的だった。

生徒たちは純朴で、素直。
照れながらも、公演前のリハーサルも終わり、
開演となりました。
客席は静まり、
舞台に集中した空間。
生徒数は110人。
先生や地域の人を入れても130人足らず。
文化庁公演でなければ訪れることがなかなかできない場所で、
こんなに面白い仕事ができるのは、
嬉しいことだ。
参加シーンでも、
恥ずかしがりながらも、
振り付きで、結構楽しそうにこなしていた。
思わずニヤケテしまう。







そういう緊張感と温かみのある劇場空間となっていた。
体育館で公演をしてきた文化庁公演の醍醐味だ。
終演後の生徒代表のあいさつも素敵で、
自分の体を通して語っているのがわかった。
そういうあいさつ、単純にうれしい。





バラシは2年生が手伝ってくれて、
先生や地域の人も加わり、
雨に降られながらも、
予定よりも早く終わることができました。
何とも気持ちの良い公演で、
中学生東京演劇アンサンブルの参加型公演も、
おもしろいなぁ、と思いました。









さて、翌日。
移動のみということもあって、
ちょっと遅めの出発。
すると、ホテルのフロントのSさんが、
「実は……」
と話してくれたのは、
偶然にもそのホテルで、
両川中学校の先生が結婚式を挙げるとか。
生徒たちもやってくるというので、
ちょっと待ってみました。
こういう偶然はうれしい。
たくさん手を振ってもらいました。

ということで、記念に1枚。