空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

カナダ・ムスリムに対してトラックで体当たり

2021-06-08 10:30:44 | Newsメモ
 女性4名をひき殺し、8歳の男の子だけが生き残る。

BBC Muslim family killed in 'premeditated' truck attack 8 Jun 2021

 20歳のカナダ人男性が殺人4件、殺人未遂の疑いで逮捕。事故現場からえらいはなれたショッピングセンターで確保という事で、いやもう…交通事故を偽装する気もないか…。

Four members of a Muslim family were killed in a "premeditated" vehicle attack on Sunday, Canadian police say.

The alleged attack took place in the city of London, Ontario province. A boy aged nine, the family's only survivor, is in hospital with serious injuries.

A 20-year-old Canadian man has been charged with four counts of murder and one count of attempted murder.


 テロ行為かどうかも視野に入れるものの、まあ、単にヘイトクライムかなあと言った所の様子。とはいえ悪口言ったり、ネットに悪口を書き込んだり、せいぜいその住居に生卵をぶつけたり―で留まらず(いやエスカレートしていいという意味じゃあないが)、さくっとトラックでまとめてひき潰すなんてのは…許容範囲を逸脱どころの話じゃない…。

Police are weighing possible terrorism charges, he said, adding that it is believed to be a hate crime.

Police named the alleged attacker as Nathanial Veltman, 20, of London, Ontario. He was arrested without incident at a shopping centre about 6km (4.8 miles) from the crime scene.

It is not yet known if the suspect has ties to any hate groups, said Det Supt Waight.


 …お願いだから、いっそ狂的な異常団体に所属していてください、と思いたくなるほど。

A 2016 census found that London - a city about 200km southwest of Toronto - is growing increasingly diverse. One in five people was born outside of Canada, with Arabs being the area's largest minority group, and South Asians coming in a close second.

 どうもねえ、物凄い勢いで「多様性」が増加しているようで、そりゃあ軋轢も起こるだろうと。「あの辺はチャイニーズだぜ」とかタクシーの運転手さんが言ったりした、あれはかなりさらっと言っていたが―それでもチャイニーズが分散せず、集住して、「溶け込み」はしていないことを言っていたとは評価できるわけではあり…。

 …新来グループに対する違和感をそこそこに抑えておけるだけの時間的・心理的余裕をもてるといいねえ、と…。

Ontario Premier Doug Ford was among those who paid tribute to the victims, tweeting: "Hate and Islamophobia have NO place in Ontario."

 思うに、異人種嫌悪やイスラム恐怖や多民族蔑視は、それ自体は(好ましくないながら)勝手に存在してて構わない。但し、日本人的にいう「他人に迷惑をかけないなら」。私は、例えばンペペゴドン族を憎む権利を有していると思う。しかしンペペゴドン族に対する一般的な嫌悪を表明するのは品がないことだと思うし、私個人が目の前のンペペゴドン族の個人を殺す権利は全くない。そういうことなのだと思うのだけど。

 なおンペペゴドン族は口から出まかせ。一応、語頭をnにして、未知のアフリカのどこかの部族という感じを演出している感はあるし、「ゴドン」は「ドゴン」のアナグラムかもしれず、サブサハラの未知の部族を間接的に示唆することでアフリカに対する一般的な敵意が読みとれる―という作文は可能だが、いやあのでもここまで細かな設定を口に出せる時点でアフリカ趣味者なのは明らかじゃないかとも思う。
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