空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「線香の一本」のたとえ

2016-05-28 01:46:14 | Weblog














 まあ、あれを「犬のように立っている/立たされている安部の小物具合よ」と嗤う感性も、「国の代表として、他国の代表者の小間使いのようにしているのは屈辱的だ」と思う感性も、まああってよろしいだろう。

 私としては、伝え聞く限り、広島に対して可能な限りの気遣いを全開しまくった米国大統領に対して、ホスト国の代表者としてなすべき適切な礼をしたと思うが。

 …つーか。

 …田舎の人間はしばしば、礼の足りない者について「線香の一本も上げるッツ事もしねェ」と言ったりするものと思う。敵対していようがなんだろうが、”死ねばホトケ”で、生前の敵対関係は一応脇にどけて、死者に対する礼遇の欠片くらいはするものだ、と。

 今回、それがなされ、どーも広島人としては満足する方向っぽい。



 米国に対する反感の中には、ほかに例えば靖国問題があろう。A級戦犯のなか、死刑に処せられた人たちについての取り扱い(まーこれはこれで色々あろうが)。死んでから何十年も経っても、なんでうだうだ言うんだ、という思いがあろう。

 そーいう、非常に感情的な棘の最たるもの(のひとつ・象徴)、広島訪問・和解のジェスチャーを、現政権は勝ち取った…ことになる。最近にない、偉大な外交的勝利と評することが可能で、しかもこの際、相手方=米国の面子もすっかり保たれたままである。「友好関係を強化した」としかいえまい。

 …こうして、すっかり八方まるくおさめ、サイレントな感じのそこらの並みの民の心情を結構汲み取った格好であって、これは「安倍ちゃん大勝利」しかないように思う。



 …これはもう、完璧である。
 不測の事態で列席できない、なんてことはありえる。が、このセレモニーを大事とおもって、絶対にそこにいるべく、非常に余裕をおおくもってそこに居た。

 主たる関係者は、採りえるベターを全て採ったように見える。
 すばらしい、の一言のように思える。


 …そのうち、斜め下の理屈をこねくりだしてこれらのプレイヤーを侮蔑しようとする者も現れようが、それは単なる自殺行為に留まるだろう。喧嘩の売り方の方向性によっては、広島人が激怒して地の果てまで追いかけかねない。とりあえず、海軍軍人の孫としては、71年かけてみな頑張って落としどころ作ってくれたねえ、と好意的に捉えている。

 ……あと南野氏については、同時刻に「あの先生」がどんなこと書いてるかなーというのをチェックして、自分の書き込みと比較して、どっちが人品優れて見えそうかなーと考えてみるとよいかも的な。

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