空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Mohamed Abdulle Mahdi

2008-06-13 19:51:13 | ソマリア関係人名録
 Mohamed Abdulle Mahdiはソマリ人,援助団体「Woman and Child Care aid agency」代表者。6月11日,彼は首都モガディシュで暗殺された。

BBC Top Somali aid worker shot dead 11 June 2008
Garowe Online Gunmen kill humanitarian worker in Somalia Jun 11, 2008

 銃で武装した一団が6月11日水曜,首都モガディシュで彼を襲った。Mohamed Abdulle Mahdiは頭部に数発の銃弾を受け,死亡した。モガディシュ,Yaaqshiid地区施政官Muhiyadin Hassan Jurusの護衛が暗殺者等と交戦,市民2名が流れ弾で負傷。

 Mahdi氏暗殺の背景は未だ不明。

 彼は中Shabelle県都Jowharで援助団体を運営していた。それが最近はモガディシュに引き揚げてきていたのだ―イスラム法廷が開かれたJowharから。

 援助団体の一員であろうと,暗殺の魔の手から自由と言うわけではない。身の安全を確保するには,一定の権力との妥協,協力が必要だ。その関係は,その権力と敵対する者には,自分たちへの敵対行動と見えるだろう。

 善意で活動するはずの者が,現地の政治の網に絡まり,闘争の片隅で殺害されて終わる。なんと悲しいことだろうか。

 なお,別件でTFG側警察官が,警察署への攻撃を意図したかと思われた若者を射殺,実は一切武器を持っておらず,完全な誤射であったという事件への言及が上掲Garowe Online記事にある。
 エチオピアによる「圧政への抵抗者」たちが平服で行動する,その副産物といえる。彼らは凶行の後,容易に市民の群れの中に溶け込んでしまう。「敵」,TFG兵士からは,ただの若者か反乱兵士か,見た目からは区別できない。

 また,水曜,TFG・エチオピア軍基地にIslamistsが攻撃をしかけたとも報じられる。
 なんと悲しい事か。彼らはまだ,戦い続けるつもりらしい。
 ―停戦合意の努力と苦衷を眼にもとめず,彼らの理想のために殺し続ける―ソマリの同胞を,エリトリアに住むAweysの意向に従って。

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