空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

小沢氏を信頼する(ある種の意味で)

2010-04-30 00:01:00 | Weblog
山陰中央新報  明窓 : 「起訴相当」の浮遊感覚  4月29日 (木)

 検察審査会が小沢民主党幹事長を「起訴相当」と議決した件について,全会一致であったことについて急に肝が冷えたと同記事は言う。市民感覚は確かに大切と予防線を張りつつも,法や証拠と調和できたかと疑問を呈する。

 …もちろん,全員一致の暴力の行使,とも見えるし,マスコミの相当部分が小沢氏を絶対権力者と表現している(らしい)ことの影響もあろう―つまり,つくられた僭主への陶片追放ではあるまいか,という懸念は,表わされるべきではあろう。

 小沢氏は”意外な判定”に驚き,対決的姿勢をとったという。私としても,いつか新聞のコラムで見た記事の内容/大意を信じる―小沢氏は,寸でのところで有罪とはならない,彼を有罪とするのは困難である,と。

 しかし所謂政治不信,旧来の自民党的手法というのに対する国民的反発はまさしくそのような手法にこそ投げかけられているものではあるまいか。一般国民の声という『なんか公務員ずるくね?』というのも,公務員が違法な存在であることではなく,まったく合法的でありながらなにか均衡を失ったような気がする,と見做される点に根があろう。

 公務員一般は合法的である。しかし国民の目は厳しい。同様に小沢氏(の金銭出納自体)も(恐らく)合法である(と,私は思う―少なくとも形式上)。しかし国民の目は厳しいのである。

 明言しておきたいが,私は小沢氏のこのたびの疑惑について,少なくとも形式的には有罪とはされないのではないかと予断をもっている/信仰している。だって彼ほどの者が,明らかに有罪になるような資金運用をする/許すはずがないではないか。私は小沢氏の能力を信頼している。信仰している。今度の疑惑に際しては,資金の流れは―たとえほんの数時間の危ういタイミングであろうとも,どんなに悪くとも少なくとも形式上まったく合法的になるようになっている―はずだ,私はそのように小沢氏の能力(秘書への指導力も含め)を信頼している。

 ところで上掲紙コラムは小沢氏にあてて,戦後史を塗り替える政治指導者なら,願わくば誰にも響く言葉を発せよという。なかなかうがった言葉であるかと思われる。戦後史を塗り替える政治指導者なら,誰にも響く言葉を発せるだろう―自民党をぶっこわす!のような。

 それができない小沢氏は,そのような指導者ではないのだ―上掲紙コラムは図らずもそのように主張することになろう。小泉氏の後追いもしかねる,完全に旧来の(小泉氏に圧迫されたらしい系統の)自民党の申し子。恐らく小沢氏はそのようなものにとどまるのだろう。
 日本の政治をよく知りもしないで私がこのように書きつけるのは,私が小沢氏を,旧い自民党の最も中核的な部分で育ち・その訓練を十二分に受けた人物であると理解し,そのような者と信仰するからだ。私は彼の能力を信頼し,彼の訓練に敬意を持つ。彼の受けた訓練が(それ自体としては)上質であったと信仰する。

 ―しかしそれは,その限りの者として,だ。
 流石に古すぎたんじゃないですかねぇ。

47news 内閣支持20%に急落 83%が小沢幹事長辞任を 2010/04/29 19:26 【共同通信】

 内閣支持率20.7%,不支持率は64.4%,首相辞任を求める声は54.4%,小沢さんの辞任を求める声は83.8%。
 これ,危険水域,ぶっちぎってたりしないか。

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