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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

中田先生トバしすぎ!

2015-01-29 21:14:26 | Weblog
 ほんとに飛ばしすぎで、分かる人なら3秒で突っ込み入るネタばかり満載っぽくて…。


 Islamic Stateが日本人にどう思って欲しいかとか、まあ分かりやすく述べられている、とでも思えば。
 果たして、この日本広報窓口氏が期待するほど、ISIS/ISILに対する支持ないし同情的意見が広がるかどうか。

時事ドットコム イスラム国」に人道支援を~中田元教授が会見~ 3ページ目

現在のイスラム国の前身は、イラクのスンニ派のイスラム運動。彼らは、アメリカによって攻撃されたことを体験として覚えている。彼らを含めてほとんどのイラク人はサダム政権が倒れた時、アメリカを歓迎していた。それが、数カ月で反アメリカに変わった。それは、空爆その他でたくさんの人々、女性と子どもが殺され、これに対して全く補償がされていないためだ

 いや、広報窓口氏。そのあと時間があって、スンニの覚醒評議会とかが米側に回ったわけですが。つまり、要は、アルカイダ系のひとたちが無差別テロやりまくったせいで。それがさらに反米に再逆転した理屈を抜かしているのはいかがなものか。

現在、それが繰り返され、イスラム国が行政の責任を持っている地域で、多くの人が殺されている

 行政の責任を…負っているのか、あれで。いやまあ領域内の異教徒を巻狩して若い女性を捕獲してウッハウハというのも、まあ、その、異教徒に人権を認めていないがゆえ、間に適切に人間を産ませて、せめて人間世界に位置づけてやろうという温情に由来するのかもしれませんが、それ、あまり世間的な合意が得られそうに無いのですが。

イスラム国が要求している金額は、あくまで日本政府の難民支援と同額ということだ。したがって、難民・人道支援に限るという条件を課した上で、トルコを仲介役とし、赤新月社を通じて(イスラム国の支配地域の)シリアやイラクで犠牲になっている人、その家族の支援を行うのが、合理的。どちらの側にも受け入れられるぎりぎりの選択だと思う

 他地域のひとびとが取る分を全部かっぱいでるという難点がある。

日本では大きく報じられてないが、1月にイスラム国はヤジディ教徒350人を無償で人道目的で解放している。これも一つのメッセージだと思う

 いやそもそも捕まえるなよという突込みがまずあり、次いでどういう人たちを解放したのかなーという突込みがあろう:

CNN ISIS militants free hundreds of Yazidis in Iraq, local official says By Faith Karimi and Yousuf Basil, CNN Updated 1850 GMT (0250 HKT) January 18, 2015

(CNN)Islamist militants freed about 250 Yazidis held captive for more than six months in Iraq, a local official said Sunday. Most of those released Saturday were children and the elderly, said Saman Jabari, the Kurdistan Democratic Party leader

 普通、人道目的の対象は「女性・子供」と出ますが、なんで今回は「子供と老人」なのかなー?という突込み()。結局、利用価値がないとみなされた者たちを捨てていったわけであって、まーこういう「捨て方」は、「神の抵抗軍」を思い起こしますよね、という話。



 野放図な復讐合戦はどこかで止めないと、本気で皆殺しのし合いになる。なので、どこかで止めないと…という智恵を出し、涙を飲んで済んだことにするのが人間の智恵というものだろう。
 ところがその点で、『米帝が悪いことやったからだもん!』と米帝悪一元論で延々、そのへんの民間人をふっ飛ばしまくるのは、果たしてどこまで正当化できるのかと。…無理じゃないかなあ。

 まあその、中田先生は護教学を任務と自任されておられるようであり、その点では一貫されておられるかとは思いますが。



 …総書記様のお顔で言われると、なかなかはっと思わされるところがある。

 ……まあ1つの主権国家クラスなら、常時5カ国を振り回すことが許されるわけだし、国家を自称するレベルの大規模テロ屋さんなら、ときおり2つの主権国家を振り回すことがある、のもやむなしか(疲れた顔とともに)。

朝日新聞 首相との面会実現せず 後藤さんの母「母親として残念」 2015年1月28日17時03分

 そりゃある日、思い立って、その翌日に首相に突撃(アポなし)ならこういうオチになるだろうと思われ、面会が実現しないのは当たり前ではある。
 あと、おそらく後で、官邸筋は御家族と密接な連絡を保っていた―とか報道されるんじゃないかな、とか言ってみよう。いやつまり、父上と義母上と細君には連絡しているんじゃないかな、と。

 この記事の注目点は、そんなオチが分かりきったようなところではなく、

面会の仲介役となった福島瑞穂参院議員の秘書によると、面会を申し入れたのは同日午前

 …みんなのアイドル、みずぽんがすっかり地方巡業の落魄元アイドル状態になっちゃったなあというあたりかと。那珂ちゃんのほうが支持者が多かったりしたらかなり悲しいなあとか。

 …みずぽんが、官邸と密接な連絡調整のうえで、後藤さんの家族をメディアから守るために石堂氏を引き摺りまわす役を担っている…という可能性もないではない(その場合、みずぽんには「困った母のよりどころ」という名声が残される)が。みずぽんはどうせ言われなくてもこういう行動をとることだろうし、官邸側だってそんなめんどくさい作戦はわざわざ立てることはあるまいし…。

 ということで、素人の目には、みずぽんがすっかり残念な位置に落ち込んでしまったように思われ、それはそれで残念なこと、と思われる。

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