政権支持率チェック：2018年3月

朝日新聞 内閣支持率３１％、第２次政権以降で最低　朝日世論調査 2018年3月18日21時40分

「朝日新聞社が１７、１８両日に実施した全国世論調査（電話）によると、安倍内閣の支持率は３１％で、前回調査（２月１７、１８日）の４４％から急落、第２次安倍内閣の発足以降で最低となった。不支持率は４８％（前回３７％）だった」

「第２次安倍内閣以降の支持率の推移をみると、昨年７月調査の３３％がこれまでの最低だった（不支持率は４７％）」

　朝日さんは親切なことに、各社の数字をならべてくれている：

「各報道機関による最新の内閣支持率
　　　　　　支持　　　　　　　不支持
朝日新聞　　３１（４４）　　　　　４８（３７）
毎日新聞　　３３（４５）　　　　　４７（３２）
共同通信　　３８．７（４８．１）　４８．２（３９．０）
ＮＮＮ　　　３０．３（４４．０）　５３．０（３７．３）

　※数字は％。ＮＮＮは１６～１８日、それ以外は１７～１８日の調査。かっこ内は前回調査」

　注意したい点は、媒体によって支持率がえらくゆれるが、不支持率がそのわりに一定するあたり。

時事　内閣支持急落３９％＝不支持５カ月ぶり逆転－森友文書改ざんが打撃・時事世論調査　2018/03/16-15:07

「時事通信が９～１２日に実施した３月の世論調査で、安倍内閣の支持率は前月比９．４ポイント減の３９．３％と急落した。不支持率は８．５ポイント増の４０．４％だった。支持が３割台だったのも、不支持が支持を上回ったのも、昨年１０月以来５カ月ぶり」

　調査時期の差、1週間でこの差を示す―と理解した場合、”この調子で森友問題で責めあげれば…！”という作戦を考えることだろう。おそらくそうなる。しかし

さらに言えば、野党はほんと民主党の失敗が骨身に沁みたのか、ここまで政権を取る気もなく、ただの文句たれ役で満足している、という姿にかなりの有権者が相当な不満を持っているのではないであろうか。それが、安倍首相がこのような状態でも野党の支持率が上がらぬ理由であろう。

? 新家博/Niinomi Hiroshi (@ashikabiyobikou) 2018年3月16日

　この点を考えれば、多様で華麗な自民党批判を展開すべきではないか、とも。

「とにかく自民党ではない政権にやらせてみよう」で始まった民主党政権が終わったあと、「自民党じゃなければ良いというものではないとわかった」という人が大勢抜けて消極的安倍政権容認に回っていることに気付いていない人が「とにかく安倍政権はダメ」と騒いでいるように思える。

— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2018年3月15日

　非常に消極的な現政権（党）支持者がまだ離反しきらず、経済のまあそこそこの好調を理由とした若手～現役世代の実利優先の支持がそれなりに底堅く、それゆえ「朝日ですら30%」という状態なような。


　追加

この期に及んで安倍内閣を支持する31%はこの内閣が倒れるとよほど困る人だろう。
①アベノミクスでごっそり儲けてきた人
②安倍首相の威を借りてリベラルに罵声を浴びせてきた人
③安倍官邸にコネがあり特別な恩恵を受けてきた人とそのお友達
あとは思い浮かばない。https://t.co/3JP2tqpFE7

— 鮫島浩 (@SamejimaH) 2018年3月18日

　してみると、安倍内閣を支持しないひとの筆頭は①’アベノミクスでごっそり損した人、ということになるか。私の周囲にいた反アベ主義・反トランプ主義のひとは安倍政権期に投資にチャレンジしてどうも負け、「あとちょっとなんだけど」「あとちょっとなんだけど」と延々私に言い続けていた。そういうことなのかなあと思えてくるなあ。

安倍支持者は３種類しか思いつかないというツイートが回ってきたが、国民の３割がその３種類しかないと言っちゃうような愚か者といっしょにされたくない人、というのが４番目だろうな。

— 玉井克哉（Katsuya TAMAI） (@tamai1961) 2018年3月19日

　私はこの4番目だな。

反安倍の人らって、政権支持者を洗脳されてるとか愚か者だとか貶めるけど、無茶苦茶なリクツしか言ってないくせにそんなふうに口汚く貶められたら、そんな奴の言うことに賛同するわけがないだろ。

— knt（黒猫亭） (@chronekotei) 2018年3月18日

　ただの世論調査の数字さえ見たくないから見ない、なんて態度だから、相場も失敗するのと違いますかね。

前川氏は加計問題で官邸に抵抗して真実を語り、どの役所にもある天下り問題で事務次官を辞任・停職相当にされた。辞任後の講演まで国家の圧力を受ける。
財務省事務次官らは官邸に屈して真実を隠し、公文書改竄の責任を理財局に転嫁して居座る。
で、幸せそうなのはどっち？
https://t.co/ZMOyCKXO8e

— 鮫島浩 (@SamejimaH) 2018年3月17日

　いや、どこにでもある不正だからっていう論理はどうか。ンなこといったら、殺人なんぞ、どこでもやっているといえるし、自殺だってどこでだって起こっている。どこでもあるから問題ないって、そんなわけないだろう。

＞前川氏は加計問題で官邸に抵抗して真実を語り、どの役所にもある天下り問題で事務次官を辞任・停職相当にされた

事務次官の座から蹴落とされた流れと反政権のヒーローになった経緯が逆転しているんだが、マスコミの中ではこういう歴史修正が行われているのか。 https://t.co/zXlHdIUaCS

— しわすみ (@s_w_s_m) 2018年3月18日

　しかも歴史改変してるし。