ジブチ和平協定正式調印：ソマリア

Garowe Online Govt, opposition alliance finalize ceasefire agreement Oct 26, 2008

　ジブチ発，10月26日。ソマリア暫定政府とソマリア再解放連盟（ジブチ派）は26日，和平協定を正式に結ぶ。これはエチオピア軍撤退の流れを決定付けるもの。式典には国連特使Ahmedou Ould-Abdallah（ソマリア再解放連盟エリトリア派がアメリカの手先扱いする人物），暫定政府及びソマリア再解放連盟指導者たちが参列。

　これはソマリアにおける敵対行動を終結させるのが目的だ。発効は今年11月5日。同21日にはエチオピア軍撤退開始を定める。120日以内に撤退終了を目指す。

　無論，この間，AU部隊ないしUN部隊の展開があるのが望ましい。但し，イスラム法廷戦力の相当部分が治安維持側に加わるわけで，見通しは暗きにすぎるわけでもない。
　勿論，未だにアルシャバブ支配下にある地域もある（例えば，キスマユ）ので，適宜奪回作戦が必要とされるでしょう。

　ともあれ，永い長い戦乱に，ようやく雪解けの季節が巡ってきたかというところ。

　尤も，この動きに対するアルシャバブの反撃が懸念されようけれど…ついこの間まで戦友だったUIC系戦闘員が敵に回るわけですから…。戦術も戦闘能力も知り尽くした相手に，どう戦うかな。戦闘用物資の点についても，アルシャバブ側の補給も，それほど太くはなかろうしねぇ。