空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

"sole survivor" policy適用例

2007-08-29 01:57:39 | Newsメモ
 恐らく,『プライベート・ライアン』(日本語版Wikipedia)を思い出してもらえればいいんでしょう。兄弟揃って出征して,他の皆が死んでしまった場合,生き残りの一人は危険地帯から引き上げさせられるという,原則。
 大本はサリバン5兄弟(英語版Wikipedia)の悲劇ですね。彼らは船の名前にもなってます(USS The Sullivans,英語版Wikipedia)。

 戦死はそれ自体,悲劇のうちですが,兄弟が皆死んで自分ひとりだけ生き残り,国の命令で帰らせられるというのも悲しいものでしょう。このたび,その実例を目にしまして,それでメモを書いておくことにしました。

BBC news, Americas US 'sole survivor' to leave Iraq 25 August 2007

 Jason Hubbardさん33歳は,この度,カリフォルニアの自宅に帰ることに。先日,彼の弟,ネイサン(21歳)がヘリの事故で戦死したからだ。他の兄弟,Jaredは2004年に既に戦死している(路肩爆弾による)。イラクは彼の二人の弟の命を飲み込んだ。

 兄弟の死が,二人を兵士にした。また一人兄弟が減って,そうしてこの長男はまた,弟の葬式に出ないといけない。可哀想な話です。家に帰っても,彼らの食卓の椅子2つは空いたっきりで,もとの主がそこを埋めることは永遠にない。


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