空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

中国:発表された成長率は2009年以来の低率とのこと

2018-10-22 10:03:53 | Newsメモ
BBC China economy: Third quarter growth misses expectations at 6.5% 19 Oct 2018

China has reported its slowest quarterly growth rate since the global financial crisis.

China faces rising economic challenges including high debt levels and an intensifying trade battle with the US.

Friday's growth figure was the slowest quarterly expansion since the first quarter of 2009 - the height of the global financial crisis.

 さすがに危機感を覚えてよい数字かな、と。
 いやまあ、私は、中国経済がそんな簡単に崩壊するわけないだろ、という立場だが―なにしろ彼らは農村戸籍と言う恐るべきバッファーを持っている―こういう言い方もアレだし、なにをもって崩壊と呼ぶかも問題だが。

They don't have a lot of options on the table. The country is saddled with extraordinary levels of debt so policymakers are reluctant to take measures to stimulate the economy the way they did after 2008.

 2008年当時にやったような、国債でもって景気刺激というのはもはやできないっぽい、と。いやまあうちの国もさほどひとのことがいえた状況ではないとはいうが。

BBC China moves to boost liquidity amid US trade war 8 Oct 2018

China will cut the amount of cash banks must hold in reserve as part of efforts to support its economy, amid an escalating trade war with the US.

 関連記事で上がっていた記事を見ると、あれおぼろげにこの記事タイトル、覚えがあるなとおもって検索したら

関連:「報復関税を適用―中国(2018-04-02)」

 でメモした China hits back with tariffs on US imports worth $3bnであって、ここしばらく、えらい勢いで報復し合っているのをあらためて確認する:

BBC China hits back at Trump with tariffs on $60bn of US goods 18 September 2018

China will target goods such as liquefied natural gas, produced in states loyal to the US president.

 嫌らしげではあっても理性的な喧嘩を売ってるんですね、という印象。
 そうせざるを得ないパワーの差がある、ということかもしれないが。




日経新聞 中国の対米輸出入企業、破綻相次ぐ 沿海部ルポ 2018/10/19 17:25

米中貿易戦争のあおりを受け、貿易が盛んな沿海部を中心に民営大手企業の経営破綻が相次いでいる。山東省では米国からの大豆輸入も手掛けてきた化学大手に続き、米国輸出を手掛けてきたタイヤ大手が相次ぎ破産した。太陽光発電設備メーカーが多い江蘇省では工場閉鎖が続く。雇用不安がくすぶる中で、中国政府は電力料金の引き下げなどで経営支援に動き始めた

 云々と。

 極めて地味にみえかねないが「山東省では米国からの大豆輸入も手掛けてきた化学大手」が破綻というのは大きそう。大豆油の使途、搾りかすの使途、直接の食料としての使途…。

 厳しい時代になりかねないが、さてそうなった場合、中国はその厳しい時代を切り抜けられるかどうか。
 並みの農民が、”週に二回も肉を食えるようになったよ!”と喜んだのは、10年ほど前の話か。今は週三回、四回にもなっていることだろう。これをまた、週一回ないし月二回くらいにまで落とすことができるか―現在15歳位の子たち、そしてその親たちは、自分の・我が子のひもじさに耐えられるかどうか。

 無理じゃないかなあ。
 まあその、基本的に、こうした一般人民が苦悩するので、制裁等々は本来、私は嫌いなんだが。
 しかし貧困層だって、この技術革新のなか、なんとか生存率を上げる手段を手に入れつつあるようで



 …飢饉だの経済混乱が起こっても、歴史書に見られるような惨状にまではならないかもだ。

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