空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Aweys師はアルシャバブ・Hizbul Islam合同を言祝ぐ

2010-12-30 18:51:49 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: 17 dead in Mogadishu clashes, Aweys praises Al Shabaab Dec 29, 2010 - 9:13:56 AM

 月曜夜から戦闘勃発,火曜日まで続き,17名以上の死者が数えられる。政府側・AMISOMはアルシャバブ側の挑戦を耐えた模様。戦闘の中心はモガディシュ市内Hodan, BondhereおよびAbdiaziz区。32名以上が病院に担ぎ込まれたという。

 目撃証言によれば民間人計8名が迫撃砲の流れ弾で死亡したとのこと。現場は,今回の戦闘区域外のKaaraanおよびHowlwadaag区の由。

 バカラマーケットは,2007年以来,反政府派の牙城であったが,AMISOMが「すぐ近くまでtoo close」進軍してきた由。「戦闘がバカラ・マーケットまで広がるだろうと,皆は非常に恐れている」。

 さてAweys師であるが,2009年2月設立のHizbul Islamを諦め,アルシャバブに降伏したが,Sheikh Fuad Shongole(アルシャバブ第三位)およびSheikh Ali Dheere(広報担当)と談笑する姿が見られた模様。これはAfgoye,モガディシュから30kmほどの農業都市,かつてのHizbul Islam根拠地である。

 Aweys師曰く―「私はアルシャバブとHizbul Islamの合同に立ち会えて喜んでいる。すべてのイスラミスト戦士たち,すべてのムスリムはこの戦争に参加するように!」。Sheikh Shongoleは,自分はソマリアの聖戦士たちの合同を見るために5月の(爆弾)事件を生き残ったのだ!と大言する。

 Aweys師は,AMISOMに貢献する,とりわけウガンダとブルンジに対して「その兵を引け。でなければ死体となって帰ることだろう」と警告する。

 ―こうした変化は,Aweys師には大きなものである。彼はもとはイスラム法廷連合を指導した。つまり,アルシャバブの指導層は,もとはAweysの部下だったのだ。彼を知る者は彼を,いつの日かソマリア大統領となる妄執にかられるものという。この,アルシャバブに対する降服は彼に何をもたらすであろうか―



 …まあその,降伏交渉に来ていたメンツとか考えれば(参照:「Hizbul Islamのアルシャバブ合流は如何なる意味を持つか」2010-12-24),確かにAweysにとって望ましいことではないにせよ,それなりにいい取引であったろうことは推測可能である。

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