Abdiweli Mohamed Ali

　ソマリア政界は新首相を指名する―

BBC　Somalia: Abdiweli Mohamed Ali appointed prime minister 23 June 2011

　米国で訓練を受けた経済学者，Abdiweli Mohamed Aliがそれだ（英語版Wikipedia）。プントランド出身でハーバード卒，New YorkのNiagara Univrsityで経済の教授を務めていたという。

　2010年6月12日には暫定政府の計画・国際協同相（Mohamed Abdullahi Mohamed内閣）。
　2011年6月19日，カンパラ協定によるMohamed首相辞任をうけて首相代行。

「ソマリアは困難な情勢にある。経済危機，治安の危機に」と彼は語る。「私は，これら諸問題を解決できればと思う。私は政府全要員・ソマリア国民に，目標実現のため私を助けてくれるようお願いする」。

　カンパラ協定は政府の任期を一年延ばし，Aden議長が政敵Mohamed Abdullahi Mohamedを―彼とは仕事ができない！として―辞任するよう，条件づけた格好。

　ともかく今はアルシャバブを排除せねばならないところ，諸派間の闘争を止めるべく，切りやすい首を切ったというわけか。

　経歴的に，前任者同様文民系だ。国際社会的意味で「仕事」ができるほうかと期待してよかろう。もっとも，実力的（暴力組織的意味）に実権を確保できるかどうか。