空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア反政府派(元)軍閥長,吠える!

2007-12-26 22:26:35 | ソマリア関連
 反政府派軍閥の長が非常に強硬な論を公言した模様:

 Garowe Online Somalia: Uganda has declared war on us, says al-Shabaab militant Dec 25, 2007 - 11:24:07 PM

 ソマリアのアル・シャバブ民兵グループに属するメンバーの一人が言うには,ウガンダ政府は「ソマリアを植民地化しつつある」歴史的仇敵エチオピアを援助することで,ソマリ人に対する戦争を宣言したのである。

 ユースフ「Indha Ade」モハメド・シアード,嘗ての軍閥の長であって,イスラム法廷に合流した人物,はBBCソマリサービスに答えて火曜に言う。エチオピア軍を除いて,「ソマリアには政府は存在しない」。

「ここに政府は存在しない―当地の指導者はGabre将軍だ」とIndha Adeはモガディシュにおけるエチオピア軍将軍に言及しつつ言う。さらにIndha Adeはブルンジ政府に,ソマリアにさらに兵員を送らないようアピールする。

「私はブルンジ大統領に要求する。ブルンジとソマリアとの歴史を陰鬱にするな。私はウガンダ大統領Yoweri Museveniに,その兵を引くよう要求する」。

 …以下略。

 Indha Adeさんは,侵略者とその援助者との間に差はないのだと示唆し,エチオピアもAU軍たるウガンダ軍もブルンジ軍も侵略者扱いするむね述べる。

 非常に意気軒昂な発言―ですが,ウガンダ軍まで明確に敵視したのはごく最近のことですし,今更感は漂います。

 外国軍の駐留が気に喰わない,のはまぁ動機として解らないこともないですが。じゃあ貴方達の指導部はエリトリア首都アスマラにおりますが,それはOKなんでしょうかと聞きたくなる。

 ユースフ大統領がエチオピアのひも付きだと,そう非難するのは無根拠とはいえない。
 ハウィエの広報官はエチオピアに移送され,ユースフ大統領と衝突したゲディ元首相はエチオピア首都に呼び出された挙句,結局退任。彼らを傀儡と非難する理由は,そりゃああります。

 で,エリトリアの紐がつくのは結構なことなのかと。

 そういう私の個人的非難はさておき,AU軍までもろとも敵視というのは政治的に拙いと思われます。
 ソマリア再解放連盟の方針は「戦争と外交」。…誰と外交する気です? 国連は暫く,ソマリアを放置する構えですが。ヨーロッパ諸国? 対アフリカ外交資源はスーダンに持っていかれているんでは? 

 なにかこう,当たるところ皆,敵認定,というのは,やってる本人にはわかりやすいんでしょうけど,やってる本人の首を絞めるように思います。

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