空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「家制度」批判のメモ

2021-07-24 11:20:10 | ノート
 家制度を破壊―家制度の因習から解放されなければ―とまあ、そんなふうな論調でいまだに家制度批判を聞くのだが、さて一体、どういう「家」を想定しているのかとは思うところ。





「家」重視価値観の転換、まあそれはそれで結構なことだが、問題は多種多様なので、そこに注目されてもこまっちゃうかなあ、とも。

 そもそも生活の安全保障の一種として「家」制度があったものだろう。むかしはいま少し、「家」が大きかったので、もうちょっと安全保障の一種として機能した。

 で、いまは「家」がえらい小型化して、生活保障機能をはたさなくなった。となると、これ、「家」制度といえるもんかどうか。「家族」「ファミリー」と言った程度に留まりはしないか。

 そして戦後日本の基本方針として、戦前の反省もあって、個々の家庭への権力の介入は非常に嫌ったわけだろう。なので、機能不全家庭への介入は非常に厳しい―だろう。なにしろ公権力の暴虐ということで非難される。いやほら「児童虐待は絶対悪!」みたいな雰囲気が形成されつつある昨今でも、ガチに放置で子供を餓死させるような例まで、それなりに野放しであったりする。

 …まあその中規模福祉で中規模徴税、といったあたりでとどめておいたわけで、重福祉を現場の判断で行うのも結構、難であろう。そもそも予算がおりてこないだろう。

 で、こうした狭間に陥っちゃった人たちがまあまあの数発生し、なんかマズイんじゃね?というのが現状か。

 どうすりゃあいいかって、従来型の解決法なら、景気を爆上げして税収増だろう。カネのめぐりが速くなれば、まあお零れにあずかる可能性もひろがる、といちおう仮にもまあ、期待される。でまあ、それはアベノミクスが予定したような内容だよなあ―ということで、野党支持者というか反アベ主義者は緊縮財政希望らしいのだが、しかし自分たちが貰う年金を爆下げするのは絶対拒否、というものらしく、まあここで若者世代と衝突しますよねーなどというメモ。
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