ちょっと大急ぎで資料を作成する用事が(日記)。
まあスタート地点は:「ソマリア海賊事情:フランスコマンドの介入その他」。その続きは:「アフリカの角プロジェクト 血涙譜」。
>・最初はソマリア○○政府(どれがいいかね)からの教育支援請負で契約
この設定はほぼ決定でしょうねぇ。Eylがメインなら,依頼元は―直接にはプントランド政府ということにせざるをえないか。ただ,アレは今,殆ど機能しないよーなもののようで…。…暫定連邦政府の肝いりとかなんとか,モガディシュ政府も関わらざるを得ないか…。
>・聞きしにまさるソマリアの悲惨を目の当たりにする
朝のエイルを彼は歩いた。
哀れな土地だ。だが豊かな土地だ。天然の港,豊富な海産物。整備すれば多少の商業中心地ともなろう。そら,そこの建物は,ゲストハウスにぴったりだ―さっきまで『外国人のお客さん』が収用されていたそこは。
>・○○政府をはじめそれぞれ正当性を主張する政権のいずれもが氏族偏重で、国をまとめる大義に欠けると見る
でもIGAD肝いりのソマリア暫定政府からして氏族ベースなのでして。氏族はどーしても無視できない社会構成要素なのだと思うのです。
恐らく,氏族,イスラム教会と,この2つの権威が上手く機能してこその安定であろうと。プントランド中央政府は機能不全状態に陥ってますが,紙幣違法印刷問題を解決したのはイスラム聖職者たちの連係プレイですし,地方都市の治安は地元氏族の努力で維持されてますから…。
なんらかの意味で,「良い」機能を発揮するよう,適宜誘導するのが現時点では良策かと。
>・○○政府は彼のPMC法人との契約をないがしろにしがちで、本来契約外だったはずの戦闘まで請け負うことに
Eyl攻略戦。
>・○○政府の実務者が契約を反故にしたまま逃亡しようとしていたことを知り、ついに自ら立つことを決意
プントランドはンな有能な傭兵に払うほどのお金を用意できません,きっと。
用意しようとはしてますが…国の主要港の管理を,大統領の親族が株主やってる無名会社に任せようとしたり…。…それが(まだしも)真っ当な目的に利用されるかどうかはまた別の問題。
そんなわけで,「実務者が契約を反故」以前に国自体がそれをしかねません…。
>・途中、殺されかけていた東欧あたりの「死の商人」をたまたま救ったことが契機となり、契約
>・「死の商人」、西欧式装備に更新するため安価で売りに出ていた重装備を購入
>・搭載した船ごと、カミソリ大佐率いる部隊が「拿捕」
…今回のFaina号の事例を見る限り,大物装備でそれやるのは目立ちすぎますよねぇ…。…エチオピアのソマリア派遣軍に頼りにされまくって,現地で「故障」した装備を譲り受ける,のが楽かも。あるいは「戦闘中燃料切れで遺憾ながら放棄」された車両を「発見」するとか。
>・異様な大部隊を目の当たりにした○○政府、ようやくカミソリ大佐の意図に気付くが、時すでに遅し
この方向は確定でしょうけど,
>・カミソリ大佐、○○政府を叩きつぶし、彼らの搾取と抑圧にあえいでいた地元民らの快哉を得る
ここはどうか―地元住民は,どうも,プントランドなり,ソマリアなり国家には忠実っぽいのです。UIC時代にソマリア国旗を燃やした施政官は,暫定政府に登用されるものの,地元住民の反発をくらってます。
あのぐずぐずプントランドで,各氏族は,政府はさておき「プントランド国家」の維持に苦心しているようです。プントランドやソマリア自体を破壊する行為は困難かと思われます。
>・カミソリ大佐、イスラームに改宗した上、法学者から聖戦の認定を得る
だから,カミソリ大佐を地元に根付かせる方策としてイスラム改宗は一定の意味がありますが―上手く機能している限りの氏族システムの支持を受ける格好で,プントランド国家を維持する実力として期待される,のが楽かも。
それはつまり,南部Kismayoでアルシャバブが受け入れられたのと同様のシナリオです。
聖戦認定はどうだろう…。UICならほいほい出しそう,というかしばしば口にしますが,そこまでいくと米軍駆逐艦からの来訪者は,艦長でなくてトマホークになりますよ,きっと。
米艦艦長(及び,シナリオ的に彼の随行員数名)の苦悩と迷いは必要な要素かと。
>・冷酷というよりは残忍なルーマニア人将校、シャーマンよろしくその拠点を焼き尽くして離脱
ルーマニア人かどうかはさておき,そんな人もあろうという方向で。
>・各勢力、「いつ自分たちも襲われるかわからない」と恐怖して守備に兵力を割き、可能行動が著しく減少
そんな微妙な時期にソマリランドが進攻ですよっ。
>ところが無謀な特攻かける御仁もいらっしゃいまして
>つ Indha Ade
>戦車を装備してるのが明らかなエチオピア軍相手に,テクニカルだけで攻勢掛けて,当然戦線崩壊。あっというまに首都陥落(当人は逃亡)。
>ああ、いいですなあ。
>たわけな悪漢を粉砕してキャラの強さを強調するのは、わかりやすくっていいですよ。
UICならびにARS防衛長官Indha Ade(元Shabelle地区軍閥)さまは分身の術が使えるナイスガイです:「IGADはソマリア暫定政権をナイロビに招く」。
もっと堂々と言えばいいのに。『わしの分身は108あるぞ!』とか。
粉砕される(分かりやすい)悪役としてはこれ以上の人材はなかなかないものと思われます。UIC防衛長官としての絶望的大敗北の責任者であり,海賊活動の背後で蠢く影の支配者(の疑い濃厚)であり,元々有名な悪辣軍閥でもある。
但し,残念ながら安全地帯にいることが多いようで,うまーく中部ソマリアで戦死して頂くためには,かなりの技が必要かと思われます。
「ならばHiranに来てみたまえ―たった今だ」,Omar Hashiは言った,「この地がエリトリアの手の内にあるのか,それともソマリ人の手の内にあるのか,Indha Adeはその身を以て知ることになろう」。
ははは,と彼は笑い,つづけた。彼はユーモアの持ち主のようだ―
「そうだ,私も彼の真似をしてみようか。ジャーナリスト相手に大言壮語するのだ,『奴めがここに居れば,朋友を虚言家扱いされた男がどのような怒りを持つか,その身に教えてやろうものを!』とね。
「どうだ,嗤えるではないか,来るはずの無い男に向かって,抵抗する腕力を持たぬ男に向かって,遠くで吠える男と言うのは,全く以って嗤う以外の価値が無い!
「なんと,彼の真似をするのは教育的価値があるな! 私は多くを学ばせてもらった。寧ろ彼は教育長官をやるといい。多くの若者を殺した彼は,おそらく,それだけの若者を育てる義務があるだろうから!」
こんな感じで。
ところでこの記事,草稿も含めた累計1000件目だそうです。結構書いたな。
まあスタート地点は:「ソマリア海賊事情:フランスコマンドの介入その他」。その続きは:「アフリカの角プロジェクト 血涙譜」。
>・最初はソマリア○○政府(どれがいいかね)からの教育支援請負で契約
この設定はほぼ決定でしょうねぇ。Eylがメインなら,依頼元は―直接にはプントランド政府ということにせざるをえないか。ただ,アレは今,殆ど機能しないよーなもののようで…。…暫定連邦政府の肝いりとかなんとか,モガディシュ政府も関わらざるを得ないか…。
>・聞きしにまさるソマリアの悲惨を目の当たりにする
朝のエイルを彼は歩いた。
哀れな土地だ。だが豊かな土地だ。天然の港,豊富な海産物。整備すれば多少の商業中心地ともなろう。そら,そこの建物は,ゲストハウスにぴったりだ―さっきまで『外国人のお客さん』が収用されていたそこは。
>・○○政府をはじめそれぞれ正当性を主張する政権のいずれもが氏族偏重で、国をまとめる大義に欠けると見る
でもIGAD肝いりのソマリア暫定政府からして氏族ベースなのでして。氏族はどーしても無視できない社会構成要素なのだと思うのです。
恐らく,氏族,イスラム教会と,この2つの権威が上手く機能してこその安定であろうと。プントランド中央政府は機能不全状態に陥ってますが,紙幣違法印刷問題を解決したのはイスラム聖職者たちの連係プレイですし,地方都市の治安は地元氏族の努力で維持されてますから…。
なんらかの意味で,「良い」機能を発揮するよう,適宜誘導するのが現時点では良策かと。
>・○○政府は彼のPMC法人との契約をないがしろにしがちで、本来契約外だったはずの戦闘まで請け負うことに
Eyl攻略戦。
>・○○政府の実務者が契約を反故にしたまま逃亡しようとしていたことを知り、ついに自ら立つことを決意
プントランドはンな有能な傭兵に払うほどのお金を用意できません,きっと。
用意しようとはしてますが…国の主要港の管理を,大統領の親族が株主やってる無名会社に任せようとしたり…。…それが(まだしも)真っ当な目的に利用されるかどうかはまた別の問題。
そんなわけで,「実務者が契約を反故」以前に国自体がそれをしかねません…。
>・途中、殺されかけていた東欧あたりの「死の商人」をたまたま救ったことが契機となり、契約
>・「死の商人」、西欧式装備に更新するため安価で売りに出ていた重装備を購入
>・搭載した船ごと、カミソリ大佐率いる部隊が「拿捕」
…今回のFaina号の事例を見る限り,大物装備でそれやるのは目立ちすぎますよねぇ…。…エチオピアのソマリア派遣軍に頼りにされまくって,現地で「故障」した装備を譲り受ける,のが楽かも。あるいは「戦闘中燃料切れで遺憾ながら放棄」された車両を「発見」するとか。
>・異様な大部隊を目の当たりにした○○政府、ようやくカミソリ大佐の意図に気付くが、時すでに遅し
この方向は確定でしょうけど,
>・カミソリ大佐、○○政府を叩きつぶし、彼らの搾取と抑圧にあえいでいた地元民らの快哉を得る
ここはどうか―地元住民は,どうも,プントランドなり,ソマリアなり国家には忠実っぽいのです。UIC時代にソマリア国旗を燃やした施政官は,暫定政府に登用されるものの,地元住民の反発をくらってます。
あのぐずぐずプントランドで,各氏族は,政府はさておき「プントランド国家」の維持に苦心しているようです。プントランドやソマリア自体を破壊する行為は困難かと思われます。
>・カミソリ大佐、イスラームに改宗した上、法学者から聖戦の認定を得る
だから,カミソリ大佐を地元に根付かせる方策としてイスラム改宗は一定の意味がありますが―上手く機能している限りの氏族システムの支持を受ける格好で,プントランド国家を維持する実力として期待される,のが楽かも。
それはつまり,南部Kismayoでアルシャバブが受け入れられたのと同様のシナリオです。
聖戦認定はどうだろう…。UICならほいほい出しそう,というかしばしば口にしますが,そこまでいくと米軍駆逐艦からの来訪者は,艦長でなくてトマホークになりますよ,きっと。
米艦艦長(及び,シナリオ的に彼の随行員数名)の苦悩と迷いは必要な要素かと。
>・冷酷というよりは残忍なルーマニア人将校、シャーマンよろしくその拠点を焼き尽くして離脱
ルーマニア人かどうかはさておき,そんな人もあろうという方向で。
>・各勢力、「いつ自分たちも襲われるかわからない」と恐怖して守備に兵力を割き、可能行動が著しく減少
そんな微妙な時期にソマリランドが進攻ですよっ。
>ところが無謀な特攻かける御仁もいらっしゃいまして
>つ Indha Ade
>戦車を装備してるのが明らかなエチオピア軍相手に,テクニカルだけで攻勢掛けて,当然戦線崩壊。あっというまに首都陥落(当人は逃亡)。
>ああ、いいですなあ。
>たわけな悪漢を粉砕してキャラの強さを強調するのは、わかりやすくっていいですよ。
UICならびにARS防衛長官Indha Ade(元Shabelle地区軍閥)さまは分身の術が使えるナイスガイです:「IGADはソマリア暫定政権をナイロビに招く」。
もっと堂々と言えばいいのに。『わしの分身は108あるぞ!』とか。
粉砕される(分かりやすい)悪役としてはこれ以上の人材はなかなかないものと思われます。UIC防衛長官としての絶望的大敗北の責任者であり,海賊活動の背後で蠢く影の支配者(の疑い濃厚)であり,元々有名な悪辣軍閥でもある。
但し,残念ながら安全地帯にいることが多いようで,うまーく中部ソマリアで戦死して頂くためには,かなりの技が必要かと思われます。
「ならばHiranに来てみたまえ―たった今だ」,Omar Hashiは言った,「この地がエリトリアの手の内にあるのか,それともソマリ人の手の内にあるのか,Indha Adeはその身を以て知ることになろう」。
ははは,と彼は笑い,つづけた。彼はユーモアの持ち主のようだ―
「そうだ,私も彼の真似をしてみようか。ジャーナリスト相手に大言壮語するのだ,『奴めがここに居れば,朋友を虚言家扱いされた男がどのような怒りを持つか,その身に教えてやろうものを!』とね。
「どうだ,嗤えるではないか,来るはずの無い男に向かって,抵抗する腕力を持たぬ男に向かって,遠くで吠える男と言うのは,全く以って嗤う以外の価値が無い!
「なんと,彼の真似をするのは教育的価値があるな! 私は多くを学ばせてもらった。寧ろ彼は教育長官をやるといい。多くの若者を殺した彼は,おそらく,それだけの若者を育てる義務があるだろうから!」
こんな感じで。
ところでこの記事,草稿も含めた累計1000件目だそうです。結構書いたな。
有力氏族のメンツもなにも無視して民主主義(わはは)を移植しようとして失敗しているアメリカ。
たぶん、カミソリ大佐は前者みたいな社会をまず構築しようと考えているのではないかと。
「民主主義国家」にはそんな野蛮はできないし、氏族社会にどっぷりつかっている人たちにもそれはできない。
「お前がやれぬことならば、俺がこの手でやってやる」(fromワイルド7)…てなことで。
>大物装備
たしかにそうなんだよね。でも「分かりやすい強さ」があると盛り上がるんだよな。
ただそれだけになると超兵器合戦になっちゃうので、その「分かりやすい強さ」が敵にまわるシチュエーションと、それを不屈の闘志(とかいろいろ)で倒すオチが欲しい。
戦車はやりすぎかもしれんが、なにか絵になるものはないかな。
カミソリ大佐のイメージは,「ものの分かるアメリカ」「現実の現地を直視してから行動できるアメリカ」(但し武力は企業レベル)ということでよいかと。
>たしかにそうなんだよね。でも「分かりやすい強さ」があると盛り上がるんだよな。
優秀な軽歩兵で売るソマリ民兵を,優秀な訓練・優秀な装備,さらには夜間戦装備で圧倒…。世界を揺るがすエイル海賊団を夜明け前の数時間の戦闘で打ち破る傭兵団! ちょっと地味ですけど。
>戦車はやりすぎかもしれんが、なにか絵になるものはないかな。
T-72の10台くらい,なんとかならんものでしょうか。ケニアが,「いや南スーダンに送ってませんてば。ほらほら,ソマリアに派遣してるでしょ?」とか無茶をいうとか。
>ただそれだけになると超兵器合戦になっちゃうので、その「分かりやすい強さ」が敵にまわるシチュエーションと、それを不屈の闘志(とかいろいろ)で倒すオチが欲しい。
智慧と勇気でなんとかせにゃいけなくなるのは寧ろイスラミスト側のようなー(苦笑
Indha Adeにダメ悪役を背負わせて,南部のTurkiに「有能な敵」役で苦労してもらうとかー…。
ちゃんとした装甲車数台で十分かもです。
考えてみれば,戦車なんか持ち出したら,あの国ではオーバーテクノロジー状態。費用対効果があまりよくないかもしれません。
いやあの,ティーガーが多少あっても,T-34の数(と稼働率?)で潰されるように,中古T-72の1台より,中古トヨタの10台の方がいいかも。
乗り手にはこまらないし。
『来たれ若人! エイル教導防衛隊では明日のソマリアを担う戦士を求めている! 物資装備は豊富である! 10人に一人は憧れのテクニカル・ドライバー,5人に一人は機銃手だ! ボディアーマーは希望者全員に給付! 今なら入隊時に100米ドルと小麦粉5kgを贈呈!! 弟妹に腹いっぱい飯を食わせよう!!!』
入隊資格は18歳以上の男女。
・ルーマニア人傭兵部隊は通称「バンパイア」
・ルーマニアの呂布くんは、通称「伯爵」
・「バンパイア」とそれを指揮する「伯爵」はチャウシェスク政権下でこっそり輸入した西側装備を装備した部隊にルーツあり
・チャウシェスクの「切り札」のはずだったが、失脚したとたんに見事に裏切った
・以後もいやらしい奇襲と裏切りでちょこちょこ実績を作ってきた
…うーん、これぐらい濃いやつを脇役にするには、カミソリ大佐やアメちゃんも相当濃くしないとなあ。
しかしチャウシェスク時代から軍人稼業って,2008年段階じゃえらい年齢ですね。サプライズ担当(ををっ,あの悪魔がこんなところに手を打っていたとはっ!な感じ)で裏に回っている…という手もあるか。
最近,ロシアが各国共同海軍部隊に大賛成だったりして,「そちら」方面の「あれ」な感じの要素にはこと欠かないことになりまして,妄想するには大変便利ですねー。海賊さん的にはエライ騒ぎですけど。
…ソマリアの治安に懸念を持つ各国が共同出資・共同派遣で傭兵部隊を設立(英国民間軍事会社に取りまとめを依頼),ルーマニアの「伯爵」は兵員供出に応じる一方,こっそり手の者をケニア経由で…とか。
>カミソリ大佐やアメちゃんも相当濃くしないとなあ
カミソリ大佐はともかく,アメさんは別の意味で濃い妄想展開してると思います。『男女共学学校設立に予算優遇措置』だとか,『コカコーラ工場復興で地元雇用に貢献』だとか。
>トヨタ車
ソマリアの新聞に堂々TOYOTAが『優秀なオフロードカー』の意味で使用されます(笑
傭兵さんが『新品のTOYOTAを給付されるって約束だったのに,中古しか与えられない。やってらんねぇ』とか士気を低下させてたり。
たしか日本―ソマリア間の貿易の主要品目は「自動車」と「海産物」。