いつもの戦闘と難民問題

　AMISOMとアルシャバブとが交戦，死者少なくとも30名，負傷者75名を数える。Madina病院のみで50名を診たとのこと：

Garowe Online　30 killed and Dozens wounded Fighting In Somalia Sep 23, 2010 - 1:09:39 PM

　反政府派がロケットグレネードで攻撃すると，バカラ・マーケットやモガディシュ南部・北部に迫撃砲弾が落着，民間人19名を殺害したとのこと。「私は20名以上の死体を見たんだ，母親とその子供ととか。バカラマーケットに着弾した奴でだよ。こんな虐殺は初めてだ」と目撃者はGarowe Onlineに言う。救急サービスのAli Museは，ここ数カ月で最悪の事例であるとする。

　双方ともに勝利を主張するものの―AMISOM-暫定政府側が攻撃したが，他方アルシャバブがMaka Al-Mukarama街道の政府側根拠地を攻撃したといわれるなど事態は少々把握しづらい。ともあれ，AMISOM-アルシャバブの戦闘は，アルシャバブ兵数十名ほどの損失を結果した模様。

　興味ある言及が末尾にあります。ソマリアは1400万人の国内避難民をかかえ，57万5千人が隣国に逃げ去っているというのですが，2009年には先進国への避難を求める避難民グループとしては，ソマリ人は22000人以上を数えイラク・パキスタンに次ぐ世界3位の規模に達したというのです。

　さて最近難民関係ではこんな話題が：

朝日（社説）　第三国定住―難民が暮らしたい国に　2010年9月24日（金）付

　カレン族の5家族27人が日本定住を目指し28日に来日する由。
　―ソマリアの問題は，ミクロン単位の勢いではあれ，我々に関係しつつある，というべきところかと。