空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

コメントお返事,その他見たネット記事メモ

2009-08-20 17:54:31 | Weblog
 「 」さんより適切な突っ込み入りまして,お返事,長文になるんで別項:

 暫定政府軍の中の人たちの間の援助分捕りあい等々は…なるほど,ご指摘通り,時折報じられる小競り合いがその証左といったとこでしょうか。政府側の物資満載したトラックが,ほかならぬ政府軍による銃撃を受けたり。それが「たまたま」大立者AとBとに所属する間柄だったり。
 ちょっと余裕が出ると,すぐ不和を表面化しますよネ,彼ら。も少し,落ち着いていられないものかと。

>市場の値上がりはどうですかねー
>単純にアルシャバブの苦難と見るのは危険かと

 そのように判断したのは,いくつか要因を数えたことが元にありまして。

・横流し元売り価格が割と高額だったらしい(売り急いだり,投げ売りせずにすむ時間的・軍事的余裕があるらしい)
・にも関わらず,買い手がつくらしい(抗戦意欲は十分,にしても敢えて高額で補充せねばならぬ程度には物資が心もとない事情があるらしい)。
・ということは,買い物が可能なだけの資金力は未だ維持していると判断される。しかし,
・アルシャバブが下Shabelleで住民から金歯・銀歯を徴収したことからみて,モガディシュ周辺のアルシャバブ団体はちとお財布に心もとなさを感じているらしい

 Wabhoあたりで相当の損害を受けたことも数えてはみました。あれ以来,どうも堂々たる戦闘を組織,勝利することはできてないっぽい。尤も,今数か所で(しばしば)無血の撤退をしているのは,来るべき大反攻の準備かもしれませんが…。

 …Ahlu Sunnahは揃いの軍服を着るほど贅沢な戦争をしている様子。そんなのに直面している(GedoやHiranあたりの)アルシャバブは苦労だろうなあ,と。

 物資がなくとも戦争はできましょう。が,その差を埋める命には限りがある。モガディシュのストリートチルドレンだって無尽蔵じゃない。キスマユの若者を動員しようにも,適切な指導を欠いては敵弾を消費させる程度の意味しかあるまい。

 暫定政府は,米国の小指の先の埃ほどの援助を得た。ソマリアでは,それは結構な意味をもつはずで,事実陥落直前だった暫定政府はHiranまで展開するに至った(※給料は未払いのまま)。

 …こうした状況を捌ける人材が,さて,アルシャバブにあるかどうか。
 勢力を喪失まではしてない,今が手の打ちどころではと思うのですが…。
 

Kojii.net ココログ別館「バングラデシュ空軍の近代化… ?」Aug 19, 2009
コメント欄より:それにしても、「バングラデシュ空軍は、自分が置かれている状況がよく分かってるなあ」と、感心するといいますか、泣けるといいますか
 えーっと…バングラは知り合いもいることだし…ちょっと贔屓目に…うん,がんばれ,バングラデシュ。

navi-area26-10の国際ニュース斜め読み「かつての超大国!日本はなぜ世界のリーダーになれないのか―米誌」20090820
 日本の軍事力は専ら自衛用に(恐らく,米国の―米軍の,とは言わない点に注意―バックアップを前提に)構成されてるはずで,まーその意味での「ハード」パワーに劣るのは当たり前か。

 しかし,軍の海外展開能力のある国の方が珍しいような。

 ってことは,寧ろ,日本は大国でありながら軍の海外展開能力を(あえて)持たずにきたという点(しかも,『世界第二位の軍事費』とやらを蕩尽しつつだ!w),まこと9条の精神に適うこと。

 私としては「問題ない。続けろ」な気分ですが,今後は場合によっては世界の戦地へ自衛隊員丸腰派遣も無きにしもあらずな昨今の情勢。それ,貴重な人材の喪失の恐れという点でまず避けるべきですが,死亡者が出た場合,ろくでもなく財政的に地道なボディブローになる恐れもありましょうにね。

 5人死者が出たとして,遺体回収等々の当座必要な様々な対応の費用もばかになりません。他方,さしあたりの弔慰金,遺族年金(本人および遺族に支払われる分)。今後の対応についての新規な隊員教育システムの検討・実施。
 …やめといたほうがいいと思うんだ,自衛隊の海外派遣は,全般的に。万止むを得ず出さざるを得ない場合も,後方支援にとどめておくのが正しいと思うんだ。

 ソフトパワーについては,分かった,文化的な力という限り,私の及ぶ範囲で大いに貢献するから,雑多な事務を処理してくれる秘書を雇う予算をくれ。
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