空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

中央アフリカ共和国,首都の緊張高まる

2012-12-27 17:22:43 | Newsメモ
 割と長文で状況の説明・纏めをしている。

BBC Central African Republic capital 'tense' as rebels advance 27 December 2012

 中央アフリカ共和国首都Banguiの住民は,国連使節Margaret VogtがBBCに語るところでは「何が起こるかと,硬直しているpetrified」。反乱勢力が段々に首都に近づいてきているからである。

 反乱勢力Selekaは,ダイヤモンド鉱山地帯のBriaを得たのち,日曜にはBambari市を得た。これはこの国第三位の都市である。2007年の停戦合意を尊重せよと大統領に要求しつつ,首都まで陥とすつもりはないとしながらも,Reutersの報じるところでは首都まで75kmまで進出したとか。

 そうした,言葉と裏腹な状況から,国連も米国も対策を立てざるを得ない。

 とりあえず,国連は不可欠な要員以外を撤退させつつあり,米国は同国市民に国外退去を勧めている。フランスは首都の大使館の警備を固めた。

 ―なぜというに,抗議デモに攻撃されたのだからだ。彼らは石を投げ,フランス国旗を引き下ろして引き裂いた(→下記記事参照)。

 というのも,フランスは嘗ての宗主国であり,抗議デモの人々とすれば,フランスは北部の反乱勢力を抑えるために努力すべきであるのだ。フランスは200名の兵を置いている。Bangui政府としては,北部反乱勢力に対して介入してほしいというのだが―

 フランスとしては介入に後ろ向きで,対話で以て解決を目指す方針を示す。

 なお,チャド軍も150名ほど展開している。


NDTV Protest at Central Africa French embassy turns violent 27 December 2012

 ―反乱勢力を押しとどめる気がないとは,我々を見捨てる気か。そうならここに大使館など置くな,去ってしまえ,防衛協定だってあるじゃないか! というか,反乱勢力を抑えないってことは,あいつらの味方をしているんだな!というわけだ。

France24 Violent protests erupt at French embassy in Bangui 26 December 2012

 大使館玄関を襲い,窓ガラスを割るデモの中,中央アフリカ共和国の兵隊さんはその場にいたものの,介入はしなかった由。それでフランスとしては一時,大使館に自国兵員を展開したという。


 …いやまあ。旧宗主国と旧植民地国と国連・米国の関係というのについて,多少の感慨なきにしもあらずという感が,少し。

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