空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

HiranのMa'owはHizbul Islamとの合同を選択した

2009-09-25 18:47:56 | ソマリア関連
ShabelleMediaNetwork ICU chairman in central Somalia joins Hizbul Islam Organization  9/24/2009 3:45:00 PM  By: Hassan Osman Abdi

 Shabelle Media networkが伝える。中央ソマリアHiranのイスラム法廷指導者Sheik Abdirahman Ibrahim Ma’owは木曜,ベレトウェインにて,彼の政権はHizbul Islamと合同すると声明を発した。

 Sheik Abdirahman曰く,彼ら(Ma'owの勢力)は完全にその兵力,武装トラック,武装をHizbul Islamに引き渡し,当地のイスラミスト運動に完全に合同joinする。

 Ma'owは地域住民にこの連合政体を支持するよう求め,またベレトウェインの平和と治安を指導し,そのために働くという。

 なおElgal村に存する政府軍兵へは,当地の民衆に反する行動をするのをやめるよう求め,でなくばMujahideenによって法的措置が取られるであろうとする。

 この声明は彼の政体とアルシャバブとの間に交渉があると報ぜられて後に出てきたものとあります。しかし彼は最終的には本日(24日),その政府が当該地域のHizbul Islamに公式に合流すると声明したのである―

 ―と記事は締められてます。
 Hiran政府の一部はHizbul Islamに合流してたりしましたね,そいえば。

 残る問題は,アルシャバブとHizbul Islamとの関係でしょうか。以前は政府・アルシャバブ・Hizbul Islamの三つ巴戦やってたりしました。現地政府側勢力を代表したMa'owが組む相手を変え,もしアルシャバブを排除しようと動くなら,またもHiranは戦乱の渦中となります。

 他方の可能性として―「イスラミストだから」とアルシャバブとHizbul Islamが(常に)手を結ぶかというと,いや不和を伝える報道が目立つよね,というわけで。
「政府(軍)とは戦う」という一点についてはなんぼでも共闘するんですが,こと利権・支配権が絡むと容易に亀裂をおっぴろげるんでして(最近のキスマユしかり)。

 また,Hiranが現実的に平和・安定を求めるなら,アルシャバブ路線を歩むわけにはいかないこともまず明らかでしょう。大敵エチオピアに横腹を曝し,枕には(最近わりに大人しいとはいえ)Ahlu Sunnahが控えているわけでして,無暗に原理主義的な政策をとるわけにはいきますまい。

 どうなりますかねぇ。

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