空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

日帰り出張連発

2010-01-28 18:00:00 | Weblog
 今週あわせて大小3件(日記)。

Newsweek Japan ジンバブエに学ぶ2億%インフレの退治法 2010年01月27日(水)17時27分

 …退治法というより,某アフリカスレでどなたかが言ったようにこれ,試合放棄だよなぁ…。ギネスブックレベルのインフレしでかした自国通貨を放棄して,海を渡ったさきの国の通貨とか地域強国の通貨を採用するってのは,なんか,近現代国家としては負けとしか思えない気がするのです。

 ところで,あのその,ほぼ同時期にやはりインフレに見舞われた某プントランドでの通貨対策のお話なんか,参考にしてみてはいかがでしょうか諸先生:「参考記事1」,「参考記事2

 …違法印刷機および用紙をコミュニティ指導者の音頭で破却,政治側も協力して挙国一致で国家秩序再建に尽力―Muse大統領末期はいろいろアレな話が続きましたが,プントランドはそんな時期も草の根レベルで努力を続け,Faroleに移行してからはそこそこ国家レベルの話も進みつつある―。

 具体的に言って,治安機関員への給料が支払われるようになった,とか―。

 …うん,プントランドって,最近,割といい子じゃないですか。

東京近代史研究所」ああなんだ同人誌か。落合道夫(CiNee)さんが何者か,どんな仕事がある人か,今は即座に調べられる,便利な時代ですね。まあ競争的資金,その中でも基礎研究に手厚いと思われる科研費にまったく興味を持たないらしいのは,或いは競争的資金なるものの存在自体を好ましく思ってらっしゃらないためかもしれません。まあなくても研究できるよな文系場末分野なら(※私費で)。

 まー支持者はお布施でもしておけばよいと思います。

BBC Ethiopian Airlines jet crashes into sea off Beirut  25 January 2010

 エチオピアの航空会社の運営するジェット機が,ベイルート空港を離陸直後,墜落。
 悪天候下の飛行が墜落の原因かと疑われる―何らかの破壊行為が原因とは思われないとされる。ひどい雷雨の中運航したもので―1996年にハイジャックされたうえ,燃料不足で墜落した機体があって以来,さほどの事故のなかったEthiopian Airlinesとしても痛手かと。

 なお空で火球となった機体が目撃されており―生存者の見込みはない模様。

隔日刊魔王 正気を疑われる池田整治一等陸佐のトンデモ主張の数々と疑似科学ホメオパシー 2010年01月20日

 ………いろんなひとが,いますよ。どこでもおなじようににんげんのそしきだもの(みつを)。

Kojii.net Opinion : 災害派遣と軍隊の関わりに関する補遺 (2010/1/25)

 そんなこんなで,便利屋な私はたまには自分の本業に戻ろうと思うのです。…思うのです。

信濃毎日新聞 官房長官発言 地元軽視は許されない  1月28日(木)

西日本新聞 平野長官発言 「民意軽視」の感覚を疑う 2010年1月28日 10:39

 無論基地移転問題が大きな争点であったことは疑えない(であろう)としても,勿論その民意が表明されたその前後にそれを覆すような発言があったことは「民意に反する」「民意軽視」の態度と取られても仕方がないとしても,それに多少なりとも反するからといって即座に地元軽視,民意軽視と断ずるのはいかがなものか。

 地元の意思が通らなければ,それは即座に地元軽視,民意軽視なのであるか。止むを得ざる政治判断もあろうところだ。例えば死刑存廃について―ソースなしで申し訳ないが,死刑存続がアンケート的な意味で民意であるようである。当然信濃毎日新聞も西日本新聞も死刑存続バンザイ!な立場でなければならないはずだが,まあ私はそのあたり,詳らかにしない。

きのう当選証書を受け取った稲嶺氏は官房長官の発言について「米側との合意は守り、地元の合意は不要というのは矛盾している。目線はどこにあるのか」と痛烈に批判した」(西日本新聞上掲記事より)

 とはいえ,地元の意向は無視して高度な政治的判断を押し通す政権だということは,八ツ場ダムの一件で既に理解されたところである。
 国政選挙―衆議院選挙で過半数を取る大勝利を収め,これを全国民的信任を得たことと理解し,その全国民の名において自己の政策を万難を排して敢行しようとする政権であるとは周知の事実のはずである(たとえそれが必ずしも本質的問題・公約ではなくその場の流れ的なものであっても)。

沖縄タイムス 普天間移設 5月末までに閣議決定 平野長官 強制収用は否定 2010年1月28日 09時48分

 平野氏は「法的手続きに言及したことについて「一般論としてある。基地問題にかかわらず過去にはあった」と述べた。普天間移設に関する土地強制収用については「そう言った覚えはない」と否定的な見解を示した」。
 火消しに躍起,と新聞なら表現するところか。

琉球新報 普天間移設「地元の理解必須」 官房長官、法的措置考え否定 2010年1月28日

平野博文官房長官は27日午前の会見で、米軍普天間飛行場移設をめぐり、地元の合意なしでも法的に強制して推進する可能性に言及したことに関連して「一般論としてはあり、過去の歴史にもあった。だが(普天間移設の件で)そういうことを言った覚えはない。(地元の)理解を求めることは絶対必須」と述べ」た。

 …まあこの件は魔王様の所にいろんな情報が集まることであろう:隔日刊魔王 民主党政権、基地移設で民意を斟酌せず? 2010年01月27日
 いや実際すごいよね。「法的措置」を早々に口にするとか,流石全国民的支持を得た党派はいうことが違いますわ。っつか持った権力の使い方に慣れてねぇだろう。新人の練習にしては,えらくハードな(世界)情勢で,うん,その,そーいう意味では大いに民主党(+α)政権に同情する私。

沖縄タイムス 小沢氏「民意重い」 名護市長選当選の稲嶺氏要請に 2010年1月28日 10時03分

小沢氏は米軍普天間飛行場の移設問題に関し「私の立場で意見を言うのは控えたいが、民意は重い。名護市民、県民の気持ちは理解している。私の立場でしっかり対応したい」と述べた」。

 …うん…小沢さんとしては次の選挙のことを考えて発言する必要を認識しているのだろうけど,その辺,どうなんだろう。

 なんか大きな(つまり,役職辞職を必然とするような)仕事をして,『いやこの重大な決断の責任を取って辞めるのである。決して献金疑惑のせいではない。献金疑惑のせいではない。決して献金疑惑の責任を取るという意味ではない。けっして誤解してはならない。裏金の責任を認めるという意味では決してない。疑いなく裏金のせいではないのだ』というポーズをしつつ劇的に退場するのがまあその,色々,かどが立たないやり方ではないかと思う。

 しかし党幹事長だからなあ。

 …自民党なら,いわゆる「問題発言」で新任大臣の首を飛ばして,色々なえくすきゅーずをしたもんだが,まあ小沢さんは幹事長だからなあ…。


 以下私的メモ:

 エリトリアへの国連制裁の件:
Shabelle Media Network Hizbul Islam denounces UN’s sanction imposed on Eritrea  Posted: 12/24/2009 3:25:00 PM By: Hassan Osman Abdi
 Hizbul Islam情報責任者Sheik Mohamed Mo’alin Aliは記者会見を開き,国連のエリトリア制裁決議を(厳しくsharply)非難。ソマリアに介入している国/政府はたくさんあるのに,制裁はなぜエリトリアに対してだけなのか?

 なお一方で下Jubbaでの紛争について,解決方向にはないことも語った。アルシャバブが全域を実力で占領したのである。
 …ところでキスマユのアルシャバブが実力で下Jubbaを制圧したことをもってこの支配を正当化する向きは,米国が沖縄に多大な権限があるとも認めるのでしょうか。
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