TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

雪平鍋の修理 匠の技

2021年06月16日 | 畑・園芸・工芸・片付け
連れあいから鍋の柄の修理を頼まれました。
「もう寿命だから買い換えよう」と言ってもあきらめきれないようです。

これまでも何度か柄が外れて、そのたびに柄を回転させ、木ねじの位置を変えて止めていましたがもう限界です。



似ているけど別の場所


さらに別の場所


木がスカスカになっていて木ねじが利きません。



結婚したときから使っているので30年を越えています。

「買い換えよう」
「 … 」

思い入れがあるのでしょうか、しょうがないな…
匠 tenzanbokka の始動です。


材料は、先日ツツジの手入れで切り落としていた枝を使うことにしました。


柄にあう太さの枝を選んでいます。


鋸で1mmほど切り込みを一周入れて


小刀で削ります。




柄の反対側も削って丸くします。


こんな感じかな



これから微調整に入ります。
とりあえず鍋に差し込んでつかえるところに蛍光ペンでマークします。


外してマークしたところを削ります。


少しずつ削ってこれを何度か繰り返します。






そして


やっと入りました。


完成です。木ねじで止めなくていいほどピッタリときつくはまっています。


柄は天然素材で楕円形ですが、持ったときに手にしっくりいく向きではめています。
匠の技です。




見ての通り、雪平鍋の模様が摩耗で消えるほど使い込んだ代物ですが、修理された鍋を手に喜ぶ連れあいの顔を見るとこちらも嬉しくなりました。



おまけの画像  -鍋の蓋-

一つひとつに合った鍋の蓋を作っています。(15年ほど前のこと)



雪平鍋は左右に出っ張ったところがあります。

そこで鍋の蓋も匠の手にかかると


「ナントいうことでしょう…」ピッタリです!



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