桜並木の下にはツツジ園がある。
そのツツジ園に生えた雑木が成長し、今では桜の木を圧迫している。
そんな雑木の中に、簡単に人間を近づかせない危険な雑木があった。
数年前からその木の存在は知っていた。エリアのボスのような木である。
そのツツジ園に生えた雑木が成長し、今では桜の木を圧迫している。
そんな雑木の中に、簡単に人間を近づかせない危険な雑木があった。
数年前からその木の存在は知っていた。エリアのボスのような木である。
この後はボスと呼ぶことにしよう。
ボスの枝が栄えるのつれ、その周囲のツツジたちは枯れていった。
人にかわいがられているツツジではあるが、日が当たらない枝は枯れるという自然の摂理には逆らえない。
でも、ボスには誰も手が出せなかった。
これまで近づかないようにしていたが、枯れゆくツツジのあまりの惨状に、ついに挑戦者は上がった。
ああ、また頭の中で中島みゆきの「地上の星」が流れ出した。
ボスの枝が栄えるのつれ、その周囲のツツジたちは枯れていった。
人にかわいがられているツツジではあるが、日が当たらない枝は枯れるという自然の摂理には逆らえない。
でも、ボスには誰も手が出せなかった。
これまで近づかないようにしていたが、枯れゆくツツジのあまりの惨状に、ついに挑戦者は上がった。
ああ、また頭の中で中島みゆきの「地上の星」が流れ出した。
「危険な雑木を切り倒せ」プロジェクトZ(zouki)の始まりである。
ツツジ園の中で不気味に佇むボス
周囲のツツジ達は枯れている
ボスの陰で日が当たらないからだ。
ボスには誰も近づくことができない。
なぜなら、ボスの幹は大きな鋭いトゲで覆われているからだ。
しかも年々増える。緑のトゲは今年生えたものだ。
しかし、ツツジを再生させると意を決した挑戦者はひるまなかった。
まず、防御のための革の手袋を用意した。
これで手は守れるが、よろけて幹にからだがあたれば大けがをする。
細心の注意を払いながら作業は進めなければならない。
どの作業もそうだが、少しの油断が大けがにつながる。
まず脚立に登り、上の方の枝を落とし、次に幹を切った。
幸いなことに、2mを超えたところの枝や幹にはトゲが生えていない。
次はいよいよ本丸のトゲに守られた幹だ。
作業する部分のトゲを切り払はなければチェンソーを入れることができない。
焦らず一つひとつ確実に進め、ついに幹は切り倒された。
ナイスファイト
自分にではなく、切り倒した木に語りかけ、敬意を表した。
「次の世は、どこかの広い山の中に生えておいでね」
そんなことを思いながら後片付けに入った。
桜とツツジを保護するために、雑木との戦いはまだ続く。
(「ヘッドライト・テールライト」が静かに流れている)
ツツジ園の中で不気味に佇むボス
周囲のツツジ達は枯れている
ボスの陰で日が当たらないからだ。
ボスには誰も近づくことができない。
なぜなら、ボスの幹は大きな鋭いトゲで覆われているからだ。
しかも年々増える。緑のトゲは今年生えたものだ。
しかし、ツツジを再生させると意を決した挑戦者はひるまなかった。
まず、防御のための革の手袋を用意した。
これで手は守れるが、よろけて幹にからだがあたれば大けがをする。
細心の注意を払いながら作業は進めなければならない。
どの作業もそうだが、少しの油断が大けがにつながる。
まず脚立に登り、上の方の枝を落とし、次に幹を切った。
幸いなことに、2mを超えたところの枝や幹にはトゲが生えていない。
次はいよいよ本丸のトゲに守られた幹だ。
作業する部分のトゲを切り払はなければチェンソーを入れることができない。
焦らず一つひとつ確実に進め、ついに幹は切り倒された。
ナイスファイト
自分にではなく、切り倒した木に語りかけ、敬意を表した。
「次の世は、どこかの広い山の中に生えておいでね」
そんなことを思いながら後片付けに入った。
桜とツツジを保護するために、雑木との戦いはまだ続く。
(「ヘッドライト・テールライト」が静かに流れている)