☆3年前の記事に修正を加えました☆
「大崩山」「危険」というキーワードで検索し、このページを見てくださる方が思いのほか多いので、わかりやすいように写真を大きいのに貼り替えました。また新たに追加もしています。説明文にも手を加えました。登山を検討されている方の参考になれば幸いです。
(H27.11.12)
大崩山には、平成24年8月と10月の2回登りました。コースは2回とも「わく塚~坊主尾根」です。そのときの写真から私が選んだ大崩山の危険箇所を紹介します。
晴れた日の大崩山はそうでもありませんが、天気の悪い日、前日まで雨が降っていた日などはかなり危険な山となります。
【祝子川の徒渉】
8月に登ったときは前日までの雨で祝子川が増水していました。水の流れもですが、流れる音もすごく、轟音です。10月に行ったときは、川に掛かってあった橋が流されてなくなっていました。(写真は8月のもの)
張ってあるロープを頼りに、左手に進んでいく。(下の写真に続く)
鉄の橋へとつながる。
橋の下は激流。轟音が恐怖をあおる。
【岩の上の道】
坊主尾根には、岩の上を越えていくところが何か所かあります。晴れている日は景色もよくこれくらいは何でもありませんが、雨で濡れていると岩が滑りやすくなります。「これがコースなの?」と引き返し、周囲を探したけれども他に道はなく、この岩の上をを超えていくしかなかったのです。風であおられでもしたら…。(写真は10月のもの。8月は写真どころではありませんでした)
【岩の上の展望所】
ここは無理して登らなくても良いが、登ると絶景。大崩山にはコースの脇にこういう展望岩が何カ所もあります。自分の実力に応じてチャレンジを。
【ゾウ岩】
「ゾウ岩?」言われてみると確かにそう見えます。その中ほどをトラバースしていきます。
ゾウ岩のトラバース ワイヤーロープが渡してあるので慎重に。
【道板】
一見、何でもないアルミの「道板」です。この渡してある道板の下はすっぽり空いた空間。晴れた日は何ともありませんが、雨で濡れていると滑ります。登山靴のグリップが全然効かず、泣きたくなりました。そこで、この道板にまたがり、バイクに乗るときのニーグリップの要領で(股、膝ではさみこむこと)、両手で板をつかみシャクトリ虫のように前に進んでいきました(すばらしい高等テクニック)。
【梯子やロープの連続】
この写真のようなのはごく普通
梯子とロープの組み合わせ
坊主尾根にはたくさんの梯子がかけられています。この写真では梯子の真下にロープが付いていますが、斜め横に付いているところもあります。2連の梯子が絶壁に掛けてあり、その下は見ず、「また梯子か」と辟易しながら降りていったら、最下段まで降りた所は何もありませんでした。一瞬「道を間違った」と、パニックになりました。道でないところに梯子を掛けるわけがないと、冷静に周囲を見渡すと斜めの方向にロープが垂らしてあったのです。
「初めて大崩山に登って」
大崩に8月に登ったときには、天気予報ではその日の夕方から雨の予報でしたが、昼頃から雨になり、命からがら山から下りました。恐怖のみが残る大崩登山でした。(北アルプスの大キレットよりはるかに怖かった)
祝子川の怒濤。その轟音で足音が消されてか、大崩山荘に行くまでに猿の群れや狸に出会いました。猿が私を見つけ、河原にいる群れに「キー、キー」と合図を送ると、猿軍団が一斉にこちらを向きました。本来この原生林は野生の動物たちの楽園です。群れになって襲ってくるのかと緊張がよぎりましたが、猿の方が道を譲ってくれました。
穏やかな川しか見たことがなかった自分にはこの川は大変な驚きでした。流れの速さ。流れる音のすごさ。河原の石の大きさ。プレハブ小屋位の大きさのものがゴロゴロとあるのです。
また、ガスの合間から見えるわく塚の岩峰は巨大な要塞を思わせるものでした。
8月の山行は、「九州一の原生林」と言われる大崩山の魅力に触れることはできましたが、一つ間違うと大変なことになるところでした。坊主尾根の途中から林道にエスケープしました。雨が降ってきたので、さらなる増水で祝子川の徒渉が無理だと判断したからです。ところが、林道に行くにも小さな川を横切らなければならず、膝まで浸かって渡るしまつでした。それでも無事に下山できたことに感謝しなければなりません。
下山後は祝子川温泉・美人の湯につかり、疲れ切っていたからだを癒やしました。不思議なもので、緊張していた心がほぐれてくると「今度は天気の良い日にまた…」という思いが湧いてくるのでした。
「大崩山」「危険」というキーワードで検索し、このページを見てくださる方が思いのほか多いので、わかりやすいように写真を大きいのに貼り替えました。また新たに追加もしています。説明文にも手を加えました。登山を検討されている方の参考になれば幸いです。
(H27.11.12)
大崩山には、平成24年8月と10月の2回登りました。コースは2回とも「わく塚~坊主尾根」です。そのときの写真から私が選んだ大崩山の危険箇所を紹介します。
晴れた日の大崩山はそうでもありませんが、天気の悪い日、前日まで雨が降っていた日などはかなり危険な山となります。
【祝子川の徒渉】
8月に登ったときは前日までの雨で祝子川が増水していました。水の流れもですが、流れる音もすごく、轟音です。10月に行ったときは、川に掛かってあった橋が流されてなくなっていました。(写真は8月のもの)
張ってあるロープを頼りに、左手に進んでいく。(下の写真に続く)
鉄の橋へとつながる。
橋の下は激流。轟音が恐怖をあおる。
【岩の上の道】
坊主尾根には、岩の上を越えていくところが何か所かあります。晴れている日は景色もよくこれくらいは何でもありませんが、雨で濡れていると岩が滑りやすくなります。「これがコースなの?」と引き返し、周囲を探したけれども他に道はなく、この岩の上をを超えていくしかなかったのです。風であおられでもしたら…。(写真は10月のもの。8月は写真どころではありませんでした)
【岩の上の展望所】
ここは無理して登らなくても良いが、登ると絶景。大崩山にはコースの脇にこういう展望岩が何カ所もあります。自分の実力に応じてチャレンジを。
【ゾウ岩】
「ゾウ岩?」言われてみると確かにそう見えます。その中ほどをトラバースしていきます。
ゾウ岩のトラバース ワイヤーロープが渡してあるので慎重に。
【道板】
一見、何でもないアルミの「道板」です。この渡してある道板の下はすっぽり空いた空間。晴れた日は何ともありませんが、雨で濡れていると滑ります。登山靴のグリップが全然効かず、泣きたくなりました。そこで、この道板にまたがり、バイクに乗るときのニーグリップの要領で(股、膝ではさみこむこと)、両手で板をつかみシャクトリ虫のように前に進んでいきました(すばらしい高等テクニック)。
【梯子やロープの連続】
この写真のようなのはごく普通
梯子とロープの組み合わせ
坊主尾根にはたくさんの梯子がかけられています。この写真では梯子の真下にロープが付いていますが、斜め横に付いているところもあります。2連の梯子が絶壁に掛けてあり、その下は見ず、「また梯子か」と辟易しながら降りていったら、最下段まで降りた所は何もありませんでした。一瞬「道を間違った」と、パニックになりました。道でないところに梯子を掛けるわけがないと、冷静に周囲を見渡すと斜めの方向にロープが垂らしてあったのです。
「初めて大崩山に登って」
大崩に8月に登ったときには、天気予報ではその日の夕方から雨の予報でしたが、昼頃から雨になり、命からがら山から下りました。恐怖のみが残る大崩登山でした。(北アルプスの大キレットよりはるかに怖かった)
祝子川の怒濤。その轟音で足音が消されてか、大崩山荘に行くまでに猿の群れや狸に出会いました。猿が私を見つけ、河原にいる群れに「キー、キー」と合図を送ると、猿軍団が一斉にこちらを向きました。本来この原生林は野生の動物たちの楽園です。群れになって襲ってくるのかと緊張がよぎりましたが、猿の方が道を譲ってくれました。
穏やかな川しか見たことがなかった自分にはこの川は大変な驚きでした。流れの速さ。流れる音のすごさ。河原の石の大きさ。プレハブ小屋位の大きさのものがゴロゴロとあるのです。
また、ガスの合間から見えるわく塚の岩峰は巨大な要塞を思わせるものでした。
8月の山行は、「九州一の原生林」と言われる大崩山の魅力に触れることはできましたが、一つ間違うと大変なことになるところでした。坊主尾根の途中から林道にエスケープしました。雨が降ってきたので、さらなる増水で祝子川の徒渉が無理だと判断したからです。ところが、林道に行くにも小さな川を横切らなければならず、膝まで浸かって渡るしまつでした。それでも無事に下山できたことに感謝しなければなりません。
下山後は祝子川温泉・美人の湯につかり、疲れ切っていたからだを癒やしました。不思議なもので、緊張していた心がほぐれてくると「今度は天気の良い日にまた…」という思いが湧いてくるのでした。
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